第02話 任務:はじめての大型艦建造!
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、ドッグの前に用意された紅白のゲートをくぐった。
そこには、間宮が作ってくれたご馳走がテーブル上にぎっしりと置かれている。
「まだまだ、じゃんじゃん料理が出来上がってくるから、もっとテーブルと椅子を用意して!」
「了解であります!」
提督はビシッと敬礼をして、すたこらと走っていってしまう。
「みんな忙しそうだな」
「忙しそうなのです」
取り残された雷と電はテクテクと歩いて周りを見渡す。
紅白のゲートには“ようこそ我が鎮守府へ”と書かれた看板が掲げられている。
その奥では、間宮が尋常ではない速度で次々に料理を作り上げていく。
艦娘達は様々な装飾やら準備に追われていて、どこから徴収したのか神輿や打ち上げ花火まで用意されている。
もはやお祝いというよりはお祭りな勢いである。
「……がっかりな展開にならなきゃいいけどな」
「?? 何か言ったですか?」
「いや、なんでもない。それより間宮ねーちゃんとこ行ってみよう。美しすぎるお料理艦娘の華麗すぎる神業が見れんぜ」
雷と電は足早に間宮の元へ向かった。
“ドシュッ! ずばばばぁ! シュバシュッ! びゅずどどどぅ!”
間宮は近寄り難い雰囲気を漂わせながら、凄まじい風切音と共に恐ろしい速さで料理を作りだしていく。
食材を宙に投げると、鋭い動きで包丁を一振りする間宮。
すると食材はきれいに切り揃えられ、皿の上に降り落ちる。
皿に落とされた食材はまるで盛り合わせたように美しく並んでいる。
“じゅぼぉあッ! ゴオオオォォゥッ! じゅわああぉぉぉッ!”
今度は5つの鍋を一気に火にかけていて、間宮は目で追えないほどの速さでそえぞれの鍋を振っている。
まるで5人の熟練料理人が鍋を振っているかのようだ。
「やっぱすんげぇな、間宮ねーちゃんは」
「やっぱすんごいのですぅ」
皿を置くカタンッという小さな音と共に最後の料理が完成し、間宮は静かに動きを止めた。
これと同時に、ドッグ内放送のアナウンスが流れる。
「お知らせします。建造完了60秒前です。繰り返します。建造完了60秒前です」
これを聞いた提督は叫ぶように皆に伝える。
「うおおおおおおおッ! きたきたきたぁ! 遂にきたぁ! みんな、並べぇい! お出迎えだぁ!」
艦娘達はドッグ前に整列し、ビシッと起立してドッグを見つめる。
「お知らせします。建造完了10秒前です。繰り返します。建造完了10秒前です」
「よぉし! みんなでカウントダウンだぁ! いくぞぉ!」
艦娘達は声を揃えてカウントダウンを始める。
「ごぉ! よぉん! さぁん! にぃ! いぃちぃ!」
「お知らせします。建造完了です。
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