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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第7話『雪姫の実家へ。相変わらず小悪魔な先輩』
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。
計佑の隣は空いていて、そこなら雪姫の真正面にもなるのだが……
「……なんかお前さ、急に機嫌悪くなってねぇか?」
「……別に」
計佑が差し出したスナック菓子に直接かぶりつくまくら。
──こいつ白井先輩に憧れてたよな……? せっかくその先輩がいるってのに一体どうした……?
てっきりきゃいきゃい喜ぶだろうと思っていたのに。
驚かせてやろうと思って、白井先輩の話などは隠していたのだけれど。
まくらの頭に手をおいて、わしゃわしゃとかき混ぜてやっても無反応。
いつものまくらなら、これをやるとギャーギャーと喚き出すのが常なのだが、
さっきまでご機嫌だったまくらの急変に、どうしたものかと悩んでいると、
「目覚くーん、この風景まくらにも写メしてあげようよー」
「え……あー、うん頼むよー」
──まあそんな必要はないんだけど……まくらも直接見れるんで。
勿論そんなことは口に出せないけれど、
委員長の気遣いを聞いても、まくらは特にリアクションを起こさない。
──こりゃ本格的に機嫌わるいなー……?
ちょっと場所を移して、ちゃんと話したほうがいいかもしれない。
そう考えたところで突然、計佑の荷物から着メロが流れだした。
そのメロディは当然計佑にも覚えがある。
──とはいっても計佑のケータイのものではなくて……
──まさかっ!?
「……あれ? その着メロまくらと一緒じゃない?」
タイミングのよさがひっかかったのか、硝子が近づいてきた。
<B>「そっそんなワケねーよ!! ……ちょっとトイレ行ってくる!!」</B>
慌てて大声を出してしまったせいで、向かいの雪姫が目を覚ました。
しかし余裕のない計佑は謝罪もそこそこに、バッグとまくらをひっぱって席を離れた。
───ピシャン!
貫通扉を閉め、貫通路にしゃがみこんでバッグをあらためる。
「このバカっ!! いつのまにケータイなんか放りこんでやがったっ!!」
「あああ!! ちょっと! 勝手に人のバッグ開けないでよっ!!」
「これは俺のバッグだろーが!!」
絡み付いてくるまくらを無視して中身を確認すると、
──ぶっ!!??
水着がでてきた──女物の。
つまみあげた計佑に、
「さわるなーっ!!」
まくらが首を絞めてくるが、計佑も黙ってはいられない。
「オマエ……せめて前もって──」
そこで貫通扉が開く音が聞こえて、はっとして振り返る。
「どうしたの?」
そこにいたのは雪姫だった。
「なっ何でもありません!!」
慌ててズボンのポケットに水着をつっこんだが、
「……ん?」
そんな不審な行動を、見逃してくれる雪姫ではなかった。
「……今なにか隠さなかった?」
ジト目になった雪姫が尋ねてくる。
「いえいえ別に
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