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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第6話 『終業式・拗ねて誘って。「もう、この気持ちには抗えないんだもの」』
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姫が止めてくれた。
「だっ大丈夫だよカリナ!! だからやめてっ」
「ホント!? なんかエッチなコトされてない!?」
「ホントに大丈夫。そんなんじゃないから、ね?」
「……まあ……雪姫がそう言うんなら信じるけどぉ」
そう言いつつも、怪しむ目つきで計佑を睨めつけるカリナ。
しかしすぐに相好を崩すと、
「あっ!! そだ雪姫!! 夏休みさぁ、この子たちも一緒じゃダメかなぁ?」
いつの間にか硝子や茂武市も近くに来ていた。その硝子に絡みながらカリナが言う。
「このコいいよ〜 硝子ちゃんって言うの!!
超アタシ好みのマシュマロボディー♪ 足のお肉がぷにぷにしててさぁ♪」
硝子の足を撫でさするカリナ。
うめき声を上げながらも抵抗できない硝子と、それをあんぐりと眺めている茂武市。
「あとそこのメガネ男ねー。一応アタシの知り合いだしー。クラスメートだから硝子ちゃんも安心できるだろーし」
そんなカリナの言葉を黙って聞いていた雪姫が、一瞬チラリと計佑を見た。
「──よーし!! いいよっ! いつにする?」
「ホント!?」
雪姫の快諾に、カリナがはしゃぐ。
しかし計佑のほうは、そんなやり取りをぼんやりと聞き流していた。
まだ動悸が完全には落ち着いていなかったし、

──なんかもう続きを聞ける雰囲気じゃなくなったな……委員長や茂武市がいるトコで出来る話じゃないし。
電話やメールじゃなく、詳しい話を聞きたかったんだけど……

聞きそびれた手がかりのことで、気分が落ち込みかけてもいたからだ。
「キミも来る?」
「俺は……え!?」
反射的に返事をしかけたが、雪姫から言われた内容を理解して驚いた。
「私の実家……遠いから、泊まりになると思うけど……」
なんで自分まで? と一瞬疑問に思う。
茂武市や硝子と話してる姿は見られたから、
二人のついでに誘った……ということなのかもしれないけれど。
それでも、計佑としては、やはりちょっと唐突に思えてしまう。

──でも……白井先輩の実家って。 写真を見たアルバムがあるっていう……じゃあこれはお邪魔したほうがいいかもしれない。

「はい、一緒にお願いします」──そう言おうとしたが、次の雪姫の言葉のほうが少し早かった。

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何か計佑が言いかけていたようだったが、
少年から視線を逸らしつつ話しかけていた雪姫は、気付かず続けた。
「皆が一緒だったら……しない……よね?」
「えっ?」
「……Hなコト」
そこで計佑に目線を合わせたが、
少年は心外な事を言われたとでも言いたげな顔をして、こちらを見つめてきていた。

──やっぱり、そういうつもりでやってるワケじゃないんだ
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