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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第5話 『メールが来なくて悶々と』
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会話に興じる二人。
やがて、はしゃぎすぎで疲れたのか、地べたに座り込んでしまった。
「……ありがとな、まくら」
「んー? 何が?」
とぼけるまくらに、計佑もそれ以上は言わなかった。
──俺が気ィ使ってやらなきゃならない状況だってのに、なんか逆になってばかりだよな……ホント。
「……帰りにアイスでも買ってくか。今日は奢りだ」
借りっぱなしも面白くないし、とりあえず食いもので返しておくことにする。
「おお〜? やさしーじゃん!!! 何勘違いしてるのかしんないけどラッキ!!」
まくらが飛び上がってみせる。
計佑も軽く笑みながら立ち上がり、また歩き出した。
──とりあえず、あの写真のコトが何かわかるまでは現状維持かな……
ヴー ヴー ヴー──
そんな事を考えていると、ケータイがメール着信を伝えてきた。
──……ん!? 白井先輩!!??
思ってもみなかった人からのメールに驚きつつも、中身を読む。
そのメールにあったのは短い一文だったが──
──マジかよっ!!
驚きと、歓喜に軽く体が震えた。
文面は──『わかったよ、あの写真の女の人の事!!』
しばらくは状況が動かないかと、軽く諦めかけていた。そんな矢先の朗報に、計佑の胸は弾むのだった。
─────────────────────────────────
──メールがこない……
その日の夜。
雪姫はベッドに転がって悶々としていた。
両手でケータイを持ち、今はそれをじっと睨んでいる。
ソワソワとした気分で待っていたメール……それがいつまで待っても届かないからだ。
──勇気出して教えたのに!!
──こっちからメールまでしてるのに!!!
──男の子に教えたのなんて初めてだったのにぃっ!!!!
足をバタつかせる。
──私のケータイ知りたいって男の子はいっぱいいるのに……なんでよぉ!!
そんな上から目線な怒りまで抱いてしまうが、それも一瞬だった。
ふっと苦笑して、まあ私なんてそんなものなのかなぁと自嘲する。
結局のところ、本当は自分に自信のない少女──雪姫はしょんぼりする。
それでも、彼の事を考えてしまうのはやめられない。
──なんなんだろうこれ……なんでこんなに彼のことばっかり気になって。 ……もしかして……私……
最初ワクワク、次にイライラ。そしてションボリ。
初めての感情を持て余す少女の、一喜一憂の夜が過ぎていくのだった。
─────────────────────────────────
<5話の後書き>
なんか今回ちょっと難しかった気がしました。
原作通りなら先輩いないんで、最初はさくっとすませられそ
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