暁 〜小説投稿サイト〜
白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第5話 『メールが来なくて悶々と』
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
をくおーぜ。ほら隣来いよ。小皿にとってやるから」
「……っ」
何やらムッとしたまくらは、しかし席を移るのではなく、計佑が摘んだうどんに食らいついてきた。
そのままちゅるちゅると吸い上げる。
「なっ……なっ、何してくれてんのお前……」
「こっちの方が怪しまれないでしょ! ほら、計佑も食べるフリしてよ」
「……あ。ナルホド。そうだな……」
──そりゃ確かにこのほうが怪しまれはしないだろうけど。流石に近すぎるだろコレ……
目の前で、まくらがうどんを口の中に吸い込んでいる。
──それを見ていたら頭に血が上ってきて、まくらから離れると一気にうどんを食い尽くした。
「ああ〜〜っ!!ちょっとォ!!!」
「ごちそうさまっ、よし帰ろうぜっ」
「こんなんじゃ足りないよぉ!?」
まくらの抗議の声を無視して、会計を済ませてさっさと店を出た。
─────────────────────────────────
──くそっ!! 最近のオレどうしちまったんだよっ!!
頭がぐるぐる回る。
──なんでまくらにドキドキするようになんか……いつからだ──?
そこで、一昨日知り合ったばかりの先輩のことが思い浮かんだ。
──そうだ、あの先輩と知り合ってから、なんかこんな変な風になっちまってるんだっ……!!
なんだか頭がグチャグチャで、雪姫に対するイライラすら募ってきた。
……八つ当たりなのはわかっていても。
──大体なんなんだよあのヒトはーっ!! いっつもオレの事からかってばかりくるしっ!!
しかし、その怒りはすぐに沈静化してしまう。
──……まあ、オレもヒドい事してるんだけど……いや、客観的にみたらオレのが全然ヒドい事してんだけど……
3回にも渡る痴漢行為の上に、彼女の仕事生命までも危うくしてしまった。
──……ホントにすいません。白井先輩……
自分にあのヒトを責める資格なんてなかった。ズーンと反省する。
「けーすけぇっ!!」
まくらがようやく追いついてきた。
「どうしちゃったの急に……? お腹でも痛くなった?」
不安そうに話しかけてくる。
……そんなまくらを見ていたら、またさっきのモヤモヤがぶり返してくるのを感じた。
「……悪い」
なんだかまくらを見ていられなくて、顔を背けてボソリと謝った。
「…………」
まくらはしばらく黙っていたが、
「カンチョーー!!」
いきなり明るい声をあげると、計佑に飛びかかってきた。
「はいぃ!?」
「食べ過ぎで苦しくなったんでしょー!? 全部出してやるっ!! オリャー!!」
「はぁ〜〜!? やめろバカ! このガキ!!」
「ガキって言ったほうがガキー!!」
そのまましばらく『ガキ』そのままな
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ