第7章:過去から未来への歴史
第10話:勝利の美酒……
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(天空城)
シンSIDE
目を覚ますと清潔感のある部屋の綺麗なベッドで寝ていた。
ベッドの横では備え付けの化粧台に向かい座り、髪を解かしてる絶世の美女の姿が……
勿論シンシアの事ですけどね。
「ここ……何処? 天国?」
変身したエビルプリーストとの戦闘中に気を失ってからの記憶が無い為、生きてるであろう事は解りつつシンシアに尋ねてみる。
「やっと起きた……よかったわ?」
心底安心した表情を向けシンシアは俺に優しくキスをして、これまでの事を説明してくれた。
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「つまり……俺はリュカさんに投げ返されて気を失ってたんだな!」
「まぁ……そうなるわ」
少し……いや、大分納得がいかない部分もあるが取り敢えず起きて、皆さんに無事を伝えようと思います。
世界を俺の代わりに救ってくれたわけだし、リュカ家以外の方々にはお礼を言わねばならないだろう。
皆さん(リュカ家を除く)の部屋に顔を出すと、安心した様に話しかけ誰もが今回の事を労ってくれた。
特にデスピサロさんは「元を正せば俺の不始末だったのに、迷惑をかけたなシン」と頭を下げてきたので、逆に恐縮してしまい「子孫の方にこそ迷惑をかけられたので、デスピサロさんのは気になりませんでした」と言ってしまった。
じっくり考えると俺の発言はデスピサロさんの発言に対し否定をしてない上、子孫の事までも侮辱する言葉だったのだが「まったくその通りだ! 俺達は共に被害者だったって事だな(笑)」と、笑いながら肩を叩かれて終わった。
本当にデスピサロさんは良い人です。
為人を知らずに嫌悪してはいけないのですね。
この点はリュカさんの言った通りだと思います。
偶には良い事を言うんですよ……あの人。
でも本当に偶にです!
俺が起きた事により、マスタードラゴン様が俺達を玉座の間へ呼んだのですが、リュカ家の面子が現れないんです。
マスタードラゴン様も側に居たルーシアさんにリュカさん達を呼んでくる様指示を出したのですが、そのルーシアさんまでもが戻ってこなくなるし……
「ミイラ取りがミイラになった」とブライさんが溜息交じりで呟きます。
その後30分くらい雑談をして待ってたら、リューラさんとアローくんが手を繋いで現れました。
「あれ、お父さん達はまだ来てないの?」と、小声で尋ねてきましたが“あの男が言う事を聞いて現れる訳ないだろ!”と言いかけましたが止めました。時間の無駄だからね!
そんな葛藤を心の中で巻き起こしてると「あぁもう、待ってらんない! どいつもこいつも役に立たないから、私がリュカを呼んでくるわ!」とマーニャさんが叫び、玉座の間から出て行きます。
あぁ勿論「あ、姉さんズルイ。私も一緒に行きます」「いや
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