日常の中の無限変幻
東方変形葉36話「銀世界ピクニック」
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探してきなさい。」
・・・心を読んだかのように言ってきたな。
「裕海、採った山菜は集合した時に必ず私に見せなさい。毒が混じってたらさすがにだめでしょ?」
山菜についての知識なんて、七草ぐらいしか知らないからな。
「ああ、頼むよ。」
そして、俺たちはばらばらに昼食を探し回った。
山菜・・・ああ、全然ない。少ししかとれてない。どうしよう。
悩んでいると、水の音が聞こえてきた。
「・・・これは、川の音だ。あ、そうだ!魚を捕れるかな?」
行ってみると、それは外の世界では考えられないほどの綺麗な川だった。ここなら魚がいるに違いない。
「しかし、どうやって捕まえるか。う〜ん・・・」
ひとつ思いついた。“意識の変化”で一定の範囲の魚の意識をこっちに誘い、採ってしまう。
やってみると、意外とたくさんやってきた。主にニジマス、ちらっとイワナもいる。
それらを、ひとつずつつかむ。こんなこともあろうかと用意した袋がある。その中に入れる。そして、その魚が死んでしまわないようにある程度魚を入れたら川につける。結界を張り、絶対に盗まれず、流されないようにした。
「ふう、さてと少し休憩するか。」
と、一息しようと思ったら、
『『『『魚をよこせ人間〜〜〜〜!!!!』』』』
天狗と思われる妖怪の大群が飛んできた。文とは違い、血の気が多い連中のようだ。俺の周りを約30匹の天狗が取り囲む。
「んもう、面倒だな。これでも喰らってろ。」
俺は扇子を取り出した。送風レベルを最終レベルにする。
「吹き飛んでしまえ。」
と、360度回転しながら風を送る。すると、天狗はおろか、岩やその周辺に生えていた木も根っこから吹き飛んだ。
「・・・・・・」
月の扇子すげえ。最終レベルが台風レベルとは確かに言ってたけど、これはもう竜巻レベルじゃないの?
「あれ、あなたは確か・・・」
近くから声がした。見てみると、白い犬の耳がある女の子だった。
「ん?そういえば君もどこかで見たことがあるような。あ、神奈子とか諏訪子とかと戦いに行ったときに気絶させた子か。」
「あっ!そうです!・・・確か葉川裕海さんでしたっけ。」
「ああ、そうだよ。」
名前を言った覚えはないが、まあきっと文か誰かに聞いたのだろう。
「私は犬走椛と言います。それよりも、この光景はいったい?」
椛が不思議そうに言ってきた。
「俺がとった魚を奪いに来たから、適当に相手したら結果こうなった。」
まさか竜巻レベルの風が吹くとは考えもしなかったもの。
「そうですか、ここはまだ妖怪の山ではありませんが、もし入ってこられたら侵入者として迎え撃ちますよ。」
「俺はもう何度も山に入ってるぞ?」
まあスキマワープだから気づかないのも無理はないが。
「・・・成敗!やあああああああっ!」
悔しさか
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