提督、少将になる
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「此度の凛元少将の暴走を食い止めた功績を称え、此処に少将への2階級昇進を認める。尚、此度の昇進は本人の意思を尊重し、本部への出頭はなしとする。本部よりの電文にそう書かれています」
「しょ、少将か……」
秘書艦である加賀が本部より届けられた電文を読み上げた結果であった。凛元少将は黒い噂が絶えない人物であり無許可で無人機動艦艇を多数建造した罪で大尉に降格になり、最前線送りとなったそうな。そこで空いてしまった少将の座、其処へ折角だから大佐を昇格させて少将にしてしまおうということになり、少将に2階級昇進となった。本部での任命式も免除されるというので、喜んで少将になった提督であった。
「給料増えるのは嬉しいんだけどな〜、実感はないな」
「昇進を渋りまくった結果です、諦めてさっさと昇進してれば良かったんです」
「そうは言うけどさ〜………はぁ、まあいいや」
そう言いながら提督は少し嬉しそうだった、胸に着けている勲章の数が増えている事に若干の嬉しさを感じているのであった。
「…………………う〜ん、やっぱり資材の減りがマッハだなぁ………」
「この間、サーモン沖海域を制圧した時にほぼ全員が大破でしたからしょうがないかと」
「うん、加賀さんもバッチリ大破してたしね」
少し目を背ける加賀、それに微笑む提督。だが大破でも帰ってきてくれた事に嬉しさを感じている、例え戦術的に負けていたとしても生きて帰ってくる、どんな戦果をあげたとしても自分にとっては余り嬉しさは感じない。彼女達は自分の家族だ、家族が無事に帰ってきてくれる方が良い………とは言うものの………大破時にはかなりの資材を使ったし補給にも多くの資材を使ってしまった。
この前に凛元少将が連れてきた無人機動艦艇の攻撃が資材貯蔵庫に直撃して弾薬が極端と言えるほど無い。鋼材、燃料、ボーキサイトと比べると2桁も違っている。
「う〜ん、資材交渉をすべきかな〜……弾薬は無いと困るし………」
「何処かの鎮守府に話を持ちかけてみますか?」
「だね、えっと一番余ってるのは。おし、通信機!」
「こちらに」
とある鎮守府の提督と交渉中」
『資材の交換、ですか?』
「ええ。そちらの鎮守府で不足している資材がありましたら、弾薬以外なら交換が可能なのですが」
『っと言う事は弾薬が不足していると?』
「そういうことになります」
交渉相手の提督は准将、少し采配下手な所があるが十分すぎるぐらいに優秀な男だと聞いている。
『成程、それで如何ほど弾薬がご希望なんですか?』
「2万というところですかね」
『2、2万ですか……う〜ん……』
2万と言う弾薬の交換自体は出来るらしいが流石、微妙と言うところらしい。2万と言う数は膨大だ、難しいものがあるのかもしれない。が此処で引く提
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