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I want BRAVERY
16話 赤髪白服
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 あ、別に今のはダジャレのつもりはない。

 そんなことより、彼女はある意味、いやどんな意味でもかなり重要な役目を背負っている。

 それは髭のペルソナ進化だ。

 なんか『進化』なんていうと、まるでポケモ○みたいだ。

 その彼女に接触するというのは、髭のフラグを潰しているのかもしれない。

「何書いてるの?」

 俺は彼女の隣に座りこむ。

「・・・」

 チドリは、俺がキャンパスを見ようとすると、サッと隠した。

「おぉう?もしかして人には見せれない卑猥な絵を?」

「・・・」

「・・・冗談だってば。それにしても君さ、なんでそんな恰好なの?」

「・・・」

「おりょりょ、無視?ちょっと悲しいな」

「悲しい?」

 何故そこに食いついたし。

「うん、悲しい。君とおしゃべりしたいんだけど」

「何故?」

「可愛いから」

(ふっ、テンプレ的主人公の無意識的な口説き文句だ!どうだ!ちょっとは動揺したんじゃ

「どこが?」

 真顔か。

「顔。主にその簪」

「・・・そう、これ可愛いの」

(ミスったぁぁぁぁ!!)

「似合って・・・はない気がするが、それいいね」

「そう」

「名前、なんていうの?俺、琉峰彩っていうんだけど」

「・・・」

「今年で高校2年さ」

「・・・」

「君の名前は?」

「・・・」

「このままだと、ぶっ刺しちゃん、て呼ぶよ?」

「・・・チドリ」

(嫌だったのか、嫌だったのか今のぉぉ!)

「チドリか、漢字で千鳥?」

「カタカナ」

「へぇ、いい名前じゃん」

「・・・そう」

「それにしてもさ、なんでそんな目立つ恰好なの?」

「目立つ?これ?」

 自分のスカートを少し引っ張る。

(おいおい、ストレガだったけか、言ってやれよ)

 なんて思いながら、半裸よりはマシか、なんて思った。

「うん。確かに可愛いけど・・・結構目立つよね」

 周りの人もチラチラ見てきている。

「そう・・・どうでもいい」

 俺は、そんな反応の薄い、エヴァ○ゲリオ○のレ○みたいなチドリとしばらくの間、割と一方的だが会話をした。

 ふと携帯を見て、約束の時間が近いことを知る。

「あ、ゴメン。用事あるんだわ俺」

「そう」

 その声に若干の寂しさが混じっていると思ったのは、俺の希望的観測だろうか。

「本当はもっと話たいんだけど・・・携帯とか持ってる?」

「携帯?」

「あー・・・チドリっていつもここにいるの?」

「いつもじゃない」

「そうなのか・・・参ったな」

「どうしたの?」


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