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妖精の義兄妹のありきたりな日常
ナイトバロン
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バッ

「!!」
「なっ!!?」
「そんな…。」
ナイトバロンはまるで何もなかったかのようにすぐに立ち上がったのだ。
「モロに食らったハズだよな…。」
「なんという精神力だ。」
想定外の事にタクヤたちは困惑した。そのスキをナイトバロンは逃さなかった。

シュン

一気にエルザとグレイを抜き、虹の架け橋へと距離を縮める。最終防衛ラインはルーシィとウェンディだった。
「き、来ましたよ!!!」
「何とかするしかない!!!開け、白洋宮の扉!!!アリエス!!!!」

ボォン

「す、すみませ〜ん。」
ルーシィが呼び出した星霊は白洋宮のアリエスだった。
「お願い!!ナイトバロンを食い止めて!!!」
「はい!!ウールウォール!!!!」

モコモコォ

アリエスは大量のピンク色の綿を出現させ、虹の架け橋を囲った。ナイトバロンも綿に捕まり身動きが取れない。
「こんな感じでよかったでしょうか?すみません。」
「バッチリよ!!!ご苦労様、アリエス。」
ルーシィはそう言って鍵を取りだしアリエスを星霊界へ帰した。
「これでひと安心だな。」
「ウガァァ!!!殴らせろってーの!!!」
エルザたちが綿に捕まったナイトバロンの周りに集まった。
「これで依頼も達成ですね。」
「あぁ。ずいぶんと呆気なかったな。」
タクヤがそう言ったのを怒ったのか、ナイトバロンが急に暴れだす。
「キャ〜コワーイ、お兄ちゃ〜ん。」

ギュッ

ウェンディは声を上げながらタクヤに抱きついた。
「って、抱きつくなよ!!?」
「でぇきてぇる``。」
「だからやめろっての!!!」
ナツたちにまたまた冷ややかされているのをシャルルとエマが驚いた顔で見ていた。
「今日のウェンディどうしたんですか?」
「し、知らないわよ!私だって戸惑ってるんだから!!」
「なんか、今日のウェンディ大胆よねー。」
シャルルとエマとルーシィが今日のウェンディの大胆な行動に不振がっていた。
「とにかく、無事ナイトバロンを捕らえることができた。後は評議院に任せておけばよかろう。」
「ちぇー、なんか燃えたりねぇなー。」
エルザは評議院に知らせ、ナツは不満を漏らしていたその時だった。
「あーーーー!!!!」
ハッピーが突然大きな声を上げた。
「ちょっと!!!なんなのよ!!!うるさいわね!!!!」
「見て見てアレェー!!!」
ハッピーが指差した方には虹の架け橋がカザッテイルショーケースがある。その中には虹の架け橋が入って、
「「なーーーーい!!!!」」
なんと、ショーケースの中身は空っぽだったのだ。
「虹の架け橋はどこに消えたんだ!!!」
「でも、ナイトバロンはここにいるし。」
ナイトバロンは已然ウールウォールに捕らわれたままだ。

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