暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0690話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
闘が繰り広げられているのだろう。爆発音がフォールド通信越しに聞こえて来る。

『だが、この場で全機アイランド1の中に……ん? いや、ちょっと待て。援軍が来たからこっちは何とかなりそうだ。お前達は全機アイランド1に突入しろ』
『援軍って、隊長。新統合軍の奴等は当てになりませんよ?』

 ミハエルのその言葉は、もし新統合軍の軍人が聞いていれば頭に血を上らせる程に怒ったかもしれない。だが、実際に時間稼ぎ程度の活躍しかしてないのは事実であり、バジュラを撃破しているVFの数は驚く程少ない。撃破している者達にしても、3機、4機、5機掛かりといった感じでバジュラ1匹をようやく撃破しているような状況なのだから。
 ……俺と模擬戦をしたアクエリアス小隊はともかく、新統合軍全体がこんな状況だったというのはさすがに予想外だな。
 だがそんな俺の感想とは裏腹に、通信から聞こえてきたのは喜びの色が混ざった声だった。

『違う、新統合軍の奴等じゃない。ラビット1、カナリアだ。これでこっちの火力の心配は必要無くなったというのは分かったな? お前等は急いでアイランド1の中へと向かってギリアムを援護しろ!』

 なるほど、カナリアか。
 軍医とパイロットを兼任しているカナリアの機体はケーニッヒモンスターだ。機動性に関して言えばVFの足下にも及ばないが、純粋な火力では逆にVFが足下にも及ばない。しかもカナリアの操縦する機体はVFのように飛行形態もあるので、機動力に関しても通常のデストロイドよりは随分とマシだろう。

「了解した。なら俺達はアイランド1に突入してギリアムの援護に向かう」
『ああ、そうしろ。……アクセル、あの赤いバジュラはかなり厄介だ。頼んだぞ』

 映像モニタに映し出されているオズマの強い意志の込められた視線に頷き、機首をアイランド1の方へと向ける。

『ミシェル、ルカ、取りあえず指揮権をアクセルに預ける。お前達はアクセルの指示に従ってアイランド1に突入。ギリアムの援護をしろ。尚、ギリアムと合流後は指揮権はアクセルからギリアムに移譲だ。行けっ!』

 その言葉と共にオズマからの通信は一旦途切れる。恐らくカナリアと合流してこちらへと向かって来ているバジュラの相手に忙しいのだろう。

『って事だが、どうする? 臨時小隊長さん』

 どこか皮肉な口調で声を掛けて来たミハエルだが、俺がやるべき事は決まっている。

「アイランド1に突入してギリアムの援護だ。さすがにバリアを破壊してとはいかないから、少し遠回りになるけどな」
『そうですね。ちょっと計算してみましたが、このルートで進めば効率よくアイランド1の中に入れるかと』

 ルカからの通信と共に送られて来たデータは、混戦となっているこの宙域を縫うように移動しつつ、アイランド1の中
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ