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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第425話】
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防戦に押しやられている――わざとなのか、はたまた本当に押しやられてるのか。
それはそうと、さっきまで見せていた戦いとは違い、凄まじい応酬に、一組二組の生徒の大半は声も出さずにディスプレイと空で戦う二人を交互に見ていた。
山田先生も、その様子を眺めているのだが何だか若干興奮してる様に見える、織斑先生に関してはいつも通り腕組みしながら見ている――。
また俺は視線をディスプレイに戻すと、ラウラの袈裟斬りをバックステップで避けると同時にナイフを投擲、ラウラは左手プラズマブレードを収束させてそれを切り払うのだが、小さな閃光が放たれるとナイフは紫電を放出し、爆発、黒煙が立ち込めるがそこから抜け出すと更に追撃を行うべく距離を詰めた――だが、待っていた親父の手には槍が握られていて、そのリーチを生かした突きによる一撃がシールドバリアーを掠めると、バリアーが決壊した。
「こ、これは――バリアー無効化攻撃……!?」
堪らずラウラは接近戦を止めるのだが、親父がそれを許さず無数の突きによる攻撃がシールドバリアーを崩壊させていく――そして、止めと謂わんばかりの薙ぎ払い、空気を切り裂く刃の音が轟くと同時に、ラウラのシールドバリアーは切られた箇所から崩壊していき、それが収束する前に模擬戦終了のブザーが鳴り響いた。
基本的にナイフしか使わなかった親父だが、新たに槍を見せた辺り、ラウラに少し応えたのかもしれない――。
負けはしたが、ラウラの表情には悔しさは無く、逆に清々しさを感じる表情を浮かべていた。
模擬戦時間は、最初の二人よりかなり時間をとったが、まだ後一戦、又は二戦は出来るだけの時間が残されていた――。
地上へと降りてくるラウラと親父、ラウラは軽い会釈だけに留めたが、本当ならさっきみたいに敬礼をしたかったのだろう。
シュヴァルツェア・レーゲンを粒子化させ、クラスへと戻ると親父もまた歩いて織斑先生の元へ――。
「黒夜叉先生、後もう一戦可能ですか?」
「…………」
無言でサムズアップする親父に、織斑先生は頷くとまたさっきと同様に――。
「では、次の模擬戦誰か志願するものは――」
言ってる途中で、俺が手を挙げる。
勿論、親父相手に勝てるかどうかと言われれば微妙だとしか言えない、だがそれでも俺はせっかくの機会だと思って腕を高々と空へと伸ばした。
「うむ。 なら有坂、準備を整えろ」
「了解です」
言ってから前へと出ると、軽く屈伸運動をしてから俺はその身に打鉄を纏う――と、早速雅が口を開いた。
『……主君、あ、あまり夜や入浴中、それと妹君とああいう事をするのは……』
『……ん?』
『……な、何でもないのだ。
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