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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 K
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」
音央のつぶやきは、水音にかき消されて消えていった。
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「ふぅ・・・さて、そろそろ話せるくらいになったか?」
「はい。もう大丈夫かと思います。なので、これを外していただけると。」
「はっはっは。そこまで敵意だらだらのやつらが、一体何言ってるんだか。」
一輝とスレイブの目の前には、ひとまとめに縛られている七人ミサキ。一輝とスレイブはもはや一切の敵意がない状態で彼女たちの前に立っているのだが、七人ミサキからは一切の敵意が消えていない。
むしろ敵意しかない、と言っても過言ではない勢いだ。一輝の言い分はもっともだろう。
「では、これを外すまで私たちは聞かれたことに一切お答えしません。いいんですか?」
「ああ、別にいいぜ?話させる手段はいくらでもあるし、なぁ?」
一輝はそう言いながら倉庫をあさり、色々な物を取り出していく。
それを見て、だんまりを決め込んでいた六人も代表として交渉をしていた一人も、恐怖から震えだした。
「・・・それで一体、何を?」
「ん?何だろうなぁ?さてはて、何だと思うスレイブ?」
「拷問・・・と言っても、中世ヨーロッパのように身体的な苦痛をメインに置いたものではないですね。精神的な・・・女性には辛いものかと。」
その瞬間、七人の震えが増してきた。
「あ、そうだそうだ。昔某国から俺の正体を探るために送られてきたスパイですら屈服したやつとかあるんだけど、どこにしまったかな・・・」
「やはり、それも?」
スレイブの質問に対し、一輝はその時のことを笑顔で話しだした。
それはもう、とびっきりの笑顔で。
「女の人だったな。謎の第三席、それが男だってことくらいは掴んでたみたいで、異性が送り込まれたんだけど。お、あったあった。これが予想以上にうまく決まってさ〜。あれ以来一種のトラウマと変な癖になったらしくて、俺の名前さえ出せば何でもする、超ドМの世界トップクラススパイが誕生したんだよ。完全に日本に寝返ってくれてさ〜。光也とか、それはもう助かってたんだよな〜。いやはや、懐かしい懐かしい。」
「「「「「「「すいませんでした!何でも話しますのでどうかやめてください!!」」」」」」」
七人ミサキ、一瞬で手のひらを返した!
一輝はその様子に満足そうにうなずいてから、道具を一切しまわずに話を聞いていく。
「さて、と。じゃあまずは何でこんなところで暴れていたのかを聞かせてもらおうか?」
「神格を手に入れて。」
「そのまま自我を失って暴れておりました。」
「じきに私たちの体に神格がなじんだその時には。」
「私たちの自我を保つことも出来るようになるだろうと。」
「そう言う判断をお互いに交わした私たちは。」
「とりあえずこの場に来てから
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