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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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じるのは気のせいかしら? と言うか、先程侍女の話を聞いて持った緊張感が吹っ飛んだわ。それより座学をするなら、ノート(ドリュアス領産のメモ帳)や筆記用具が無いのは……

「これからする座学は、ノートも筆記用具も必要ありません。むしろ記録は残さないでください。更に言えば口外は固く禁じます。もし破ったら……」

 兄さまそこで言葉を止めてしまう。お願いだから、最後まで言って欲しい。……いや、やっぱり言わないで。怖いから。

「分かってもらえたようですね。では、風の系統から始めましょう。ルイズは復習になると思いますが、ドリュアス家の考えとして理解していてください」

 そう言って私達の前に出されたのは、一枚の袋だったの。

「さて、この袋に……」

 兄さまは袋の口を開けて、そのまま腕を振ると素早く袋の口を結んでしまったの。でもその袋は、中身が無いはずなのに、まるで中に荷物が一杯入っているみたいに膨れていたわ。

「さて、今この袋の中に何が入っていると思いますか?」

 そう言いながら、パンパンに膨れた袋を私に渡して来たわ。そして同じ物をもう一つ作り、そちらはジョゼットの方へ。中身を確認しようと袋の口を開いても、当然中身は空っぽ……それ所か袋はしぼんでしまったわ。まあ、当然だけど。

「袋の中には空気と呼ばれる物が入っていたのです。当たり前過ぎて認識し辛いですが、この空気は常に私達の周りにあります。……息をする時、吸って吐いているのはこの空気です。今後意識すれば、空気の存在を認識できるでしょう」

 なるほど。湯船に顔を半分沈め息を吐くとポコポコするのも、この空気があるからか。

「さて、空気の存在を認識出来た所で、自分の手に息を吹きかけてみてください」

 素直に言われたとおりにする。これが如何したと言うのだろう?

「手に風を感じましたね」

 あっ

「つまり風とは、この空気が動く……もしくは流れる事を言うのです」

 如何しよう? 何か凄い事を聞いている気がする。

「と言う事は、この空気の特性を学べば、風の系統について理解を深められると言う事です」

 その後一時間程は、空気の特性を学ぶ為に費やされたの。穴が開いた四角い箱(空気砲と言うらしい)を撃って、煙で色付けされた砲弾を観察したのは衝撃だったわ。空気抵抗って、風の奥義か何かじゃないの? シリンダーとか言うのを使い、空気の伸び縮みを見せられたのも衝撃だった。これを意識すれば、風の魔法の攻撃力は格段に上がるでしょう。下手な風のメイジより、風系統の特性に詳しくなってしまったのは気のせいなのかな?

「10分程休憩したら、次は水の系統について学びますよ」

 休み時間になり、手持無沙汰になった私はジョゼットと話をしようとしたの。兄
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