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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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ーー!!」
思わず声を上げ、両手を思いっきり挙げる。その勢いで杖が飛んで行ってしまったけど、気にしてなんかいられない。そう!! 気にしてなんか……
ふと気付いたら、ベッドの上で寝ていたの。
「えっ? まさか、今の全部……夢!?」
そんな事を口走るのも、仕方がないと思う。起き上がろうとたけど、節々と体の痛み(筋肉痛)で即ベッドに轟沈したの。
「……そんな。夢なんて酷いよ」
「何が酷いんですか?」
声を聞いて、初めて気付いたの。ベッドのすぐ脇で、兄さまが椅子に腰かけて本を読んでいたわ。
「何が酷いんですか?」
もう一度、兄さまが聞いて来る。お願いだから放っておいてほしい。
「仕方がないですね」
そう言うと兄さまは、杖を私に向けて突き出したの。間違いなく私の杖ね。
「《念力》で、あそこにあるリンゴを引き寄せてみてください」
「えっ!?」
兄さまが指差したテーブルには、バスケットに詰められた数種のフルーツがあったの。その中にリンゴは三つある。ひょっとしたら、夢じゃなかったのかも。そんな考えが頭をよぎる。
「ちゃんと最後の感覚は覚えていますか? 忘れていたら、訓練のやり直しですよ。ついでに食べ物を粗末にした事と部屋を汚した罰で、訓練のレベルが一段アップします」
何かとんでもない事を言ってる。夢とか現実とか、そんな如何でも良い事は頭から吹き飛んだわ。私は必死に感覚を思い出し、《念力》を発動させる。リンゴはゆっくりと浮かび上がり、私の手の中に収まったの。……成功した。
「そう言う事です。夢じゃありませんよ」
思わず泣き出してしまった私は悪くないと思うの。その後駆け付けてきた母さまとちぃ姉さまに、もみくちゃにされたわ。
兄さまには、とてもとても感謝しているわ。でも……
「ルイズの系統は特殊過ぎて、今まで習った知識が逆に正しいイメージを阻害していたのですよ。だから追い詰めて、頭を空っぽにする必要があったのです。肉体的に程良く追い詰めるのは、加減が分からずに苦労しました。危うく殺しちゃうところでしたね♪ 精神的に追い詰めるのは、カトレアやジョゼット、カリーヌ様やメイド達にも手伝ってもらったのに無駄になる所でした」
笑顔でこう言われた時は、心底兄さまが恐い……逃げたいと思ったわ。後半は冗談のハズなのに、震えが止まらなかったもの。……冗談よね? うん。冗談よ。冗談。
でも、コモン・マジックだけとはいえ、魔法を使える様になった事と比べれば些細な事ね。(そう思わないと、恐くて兄さまの顔をまともに見る事も出来ない)
それよりも別の問題が出て来たの。ちぃ姉さまを含むドリュアス家の人達が、私を訓練に誘う様になったの
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