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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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けど、その理由は私も大まかにしか知らない。突っ込んだ事を聞こうとすると、何故か母さまの口が重くなるから。
私が知っているのは……
6千年と言う長大な時間が貴族を腐らせ、一部の者達が好き勝手をし始めた。国費の横領、平民・下級貴族への恐喝、賄賂……等々。国内の貴族がそんな事を続けていれば、国力が低下し王家の名声も地に落ちるのは子供でも分かる。それを如何にかしようと立ちあがったのがエスターシュ大公だった。実際に彼は政治・経済・外交を一手に引き受け、次々と改革を進めてトリステインにかつての栄華を取り戻した。しかし彼は野心家で、王家の名声を回復するのではなく、更に貶め国のトップに着こうとしたのだ。その野望を阻止し、先王とマリアンヌ様を救ったのが父さまと母さまだった。
そう言った縁があったお陰で、父さま達とマリアンヌ様は懇意になった。そしてそれが、
今日
(
こんにち
)
の王家との友好関係に繋がっている。
……何でそんな事を知っているかですって?
兄さまに言われて、興味を持ったから調べたに決まっているでしょ。
兄さまが言うには「貴族が自国の王家に忠誠を誓うのは当たり前。だけど、その忠誠を強くするも弱くするのも個人の繋がりによるんだ」って、教えてくれたの。そして「家だけでなく人……個人にも歴史があるんだ。例えば、マリアンヌ様とカリーヌ様の出会いとかね」と言っていたから。興味が出て来るのも仕方がないでしょ。(この時の兄さまが、もの凄く良い笑顔だったのは何故かしら? ちぃ姉さまは苦笑いしていたし)
まぁ「王家と貴族の関係は、貴族と平民の関係と同じだね。そしてその関係を維持するには、王族なら王族としての……貴族なら貴族としての立ち振る舞いが必要になる。だから、そんなに怒ってちゃダメだよ」と、続かなければ良かったのだけど。魔法の練習が上手く行かなくて、侍女に八つ当たりしそうになっていた時だったから耳が痛かったわ。それにアンリエッタ姫に色々と取り上げられた事を思い出して、自己嫌悪に陥ったのは私だけの秘密よ。
……話しが逸れたわ。
とにかく、私の家とドリュアス家は共に王党派……そのトップに位置する家なの。両家の関係が良好である事をアピールして、他の王党派貴族に安心感を与え
貴族派
(
てき
)
には、付け入るスキがないと思わせる事が目的みたい。
そう言う理由もあって、ドリュアス家とは家族ぐるみで親しくさせてもらってるの。そしてそれは、私にとってとても幸運なことだと思ってる。
その最たる理由は、私が魔法を使える様になった事よ。系統魔法は未だに使えないけど、コモン・マジックは普通に発動できるようになったわ。
……そして私は、あの時の恐怖を決して忘れない。私が敬愛するギルバート兄様が、絶対に敵に回してはいけな
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