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Ghost trick
ゆらり、ゆらり

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騒がしい宴が終わり、甲板内は静まり返っていた。

ロビン「眠れないの?」

そこへ、読書中のロビンが背後から現れた。

『今宵の月は、一段と美しい』

と、洒落た台詞を溢す。

『昔の人なら言いそうな台詞じゃない?』

ロビン「そうね」

お互い笑みを浮かべ、手摺に腕を乗せ体重を預ける。

『ロビンはさ…此処が好き?』

ロビン「ええ。皆大事な仲間よ」

少し誇らし気に微笑むロビン。

『ウチも好き。ナミもチョッパーもサンジも、ロビンも』

振り返り、真っ直ぐな眼で見つめる。

『ロビンはウチの事好き?』

ロビン「勿論よ(微笑)」

母性本能がくすぐられ、優しい笑みを浮かべる彼女は、知らず知らず少女の魅力に惹かれていく。

『良かった。…じゃあ……』

―ギュッ―

『一緒に暮らそうよ』

ロビン「!?」

甘える様に抱き付き、熱が伝わり合う。

『ウチと一緒に居れば、嫌な事全部忘れさせてあげる』

そして、彼女を惑わせる言葉を並べ、黒い瞳が捕らえる。

『…もう遅いし、寝よっか』

ロビンから離れると、ムウマはお休み、と部屋に戻った。

to be continued


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