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魔法使いの知らないソラ
第五章 友と明日のソラ編
第四話 終わる夜、始まる朝
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る具現化によって成り立つ。

これを――――――『共鳴魔法』と呼ぶ。


《傲慢を切り裂け、闇の|邪刀(じゃとう)ッ!!》


俺の刀は、白銀と漆黒の魔力が二重螺旋となって絡まり、そして変化して刃となる。

光と闇、決して交わることのない二つが今一つとなり、目前の敵を切り裂く刃となる。

そしてこれは、大罪を切り裂く一閃――――――『傲慢斬る堕天使の一閃(スペルビア・ルチーフェロ)』。

放たれた一閃は光の尾を引き、闇の刃が背後から冷羅魏を切り裂かんと迫る。


「がぁっ!?」


冷羅魏は魔力で全身を強化して、一瞬にしてこちらに振り向いた。

だが、それよりもルチアの魔法/俺の刃が冷羅魏の腹部を横一線に切り裂く。

彼の腹部から鮮血が飛沫をあげ、俺の刀とコートに付着する。

だけど、手応えがあまり感じ取れないところを見ると、恐らく深くは入っていないだろう。

恐らく臓器まで達することはなかっただろう。

俺は一撃の後に生まれる隙を突かれないように、再び魔力で脚力・移動速度を上昇させて後ろに飛ぶ。

離れた位置に着地すると、俺は再び八双の構えになる。

全身に魔力を行き渡らせ、全ての攻撃が来ても対応できるようにする。


「調子に‥‥‥乗るなよッ!!」


冷羅魏は怒りながらそう言うと、彼を中心に、空中に千を超える氷の槍を作り出した。

ソラは氷の槍によって見えなくなり、避けることのできない量に余裕を感じた冷羅魏は笑を見せた。


「無限の氷槍よ、天より降り注ぎ、迫る敵全てを貫けッ!!」


詠唱と共に、ソラに広がる氷の槍はマシンガンの如く音立てながら高速で落下して、俺たちに襲い来る。

天を包み、天から裁く氷の槍――――――『|天支配せし無限の氷槍(フィンブル・ヘイルストーム)』。


「避けることができないな‥‥‥」

《避けなけばいい‥‥‥そうよね?》

「ああ、そうだ!」


俺とルチアは、互いに理解し合っていた。

この窮地は、必ず脱することができると。

その手段は、ルチアが持っている。


《嫉妬を切り裂け、闇の|邪刀(じゃとう)ッ!!》》


俺の刀は再び、白銀と漆黒の魔力が二重螺旋となって絡まり、そして変化して刃となる。

光と闇、決して交わることのない二つが今一つとなり、無限の槍を切り裂く刃となる。

これは、大罪を切り裂く一閃――――――『嫉妬斬る堕天使の一閃(インウィディア・ルチーフェロ)』。

放たれた一閃の周囲で無数の斬線が駆ける。

それは迫り来る氷の槍を切り裂き、粒子状にして消滅させた。


「な‥‥‥に‥‥‥!?」


驚き、後ずさりする冷羅魏を無視し、俺
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