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魔法使いの知らないソラ
第五章 友と明日のソラ編
第三話 光と闇の交錯 後編
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り裂く、白銀の刃――――――『星斬り裂く白銀の聖刀(ディヴァイン・ルミエール)』。

二つがぶつかりあった瞬間、空間が歪む程の激しい衝撃波が広がった。

鼓膜が破れそうになる程の轟音、大地に細かい亀裂が入るほどの振動、全身が弾けそうになるほどの衝撃。

耐え難い現象を、俺たちは魔力で全身を鎧のように纏って防ぐ。

そんな中でも、俺と冷羅魏の魔法は、拮抗して一歩も譲らないぶつかり合いを繰り広げていた。

歯を食いしばり、吹き飛ばされそうな程の衝撃に耐える。

ここで負ければ、俺だけじゃない、皆が傷つく。

今日この時、この場所にまで辿りつけたのは、俺の背にいる皆のおかげだ。

皆がここまで連れてきてくれた。

もう二度と‥‥‥絶対に、失わせない。

今度こそ、守るんだ!


「はぁぁあああああああッ!!!」


咆哮、そして魔力がその輝きを増し、巨大な爆発を起こす。

ビックバンを思わせるような程の強大な爆発を、俺は瞬時に魔力で作り出した障壁で防ぐ。

障壁で防ぐと、大地が吹き飛んで砂煙を作り出して、視界を悪くする。

先が見えなくなる中、俺は冷羅魏ではなく、ルチア達の向く。

意識を失っている三人に、衝撃波は当たっていないことに安堵した俺は、障壁が破壊されないように意識を集中させる。

両者の一撃は結局、互角の状態が続いて、そのまま相殺された。

恐らく冷羅魏も、俺と同じように障壁を作って、衝撃波を防いでいるだろう。

衝撃波が消えれば、すぐに新しい詠唱で魔法を作り出し、戦いが再開されるだろう。

そう考えながら、俺は衝撃波が消えるのを待つ。


「‥‥‥ッ!?」


激しい死闘の痕が残る中、爆風が消えて広がった情景に、俺は衝撃を受けた。

冷羅魏氷華はすでに、詠唱を唱えていたのだ。

両手で鎌を握り、腰を右に捻り、溜めの姿勢をとっていた。

鎌には、冷羅魏の持つ氷の性質を持つ水色の魔力、ルチアの持つ闇の性質を持つ漆黒の魔力が二つの線となって渦を巻くように覆う。

先ほど‥‥‥いや、今までよりも遥かに上回る、膨大な魔力と殺気を感じる。


「まさか‥‥‥さっきまでの魔法は、この為の布石だったのか!?」


先程まで、俺たちは死に物狂いで戦った。

ついさっきのぶつかり合いは、俺と冷羅魏の全力のぶつかり合いだと思っていた。

‥‥‥だけど、それら全ては、今から発動されようとしている冷羅魏氷華の持つ奥の手の為の、布石だった。

魔法は、強力なものになればなるほど、詠唱から発動までに時間がかかる。

そして詠唱から発動までの時間がかかれば、それは敵からすれば最大のチャンス。

だが、もし発動に成功すれば、その威力は想像も
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