第五章 友と明日のソラ編
第二話 光と闇の交錯 前編
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「喰らえッ!!」
気合一閃、翔は腰を低くしてそのまま一気に駆け出すと、瞬時に冷羅魏の懐に飛び込む。
そして、上段の構えから勢いよく刀を振り下ろす。
白い残影を残し、その一閃は真っ直ぐに振り下ろされる。
光り輝く裁きの一閃――――――『|天星光りし明星の一閃(レディアント・シュトラール)』
「だから、――――――効かねぇんだよ!!」
そう言うと冷羅魏は左に一回転して鎌を振り下ろす。
その鎌に、闇の力と氷の力を込めて切り裂く。
氷結に闇を纏わせた一閃――――――『|氷結刈り取る漆黒の刃(コンゲラートデス・シュトラーフェ)』。
翔の放った斬光は漆黒の氷に飲み込まれ、粉々に砕け散った。
「何で分かんねぇんだ? こんなこと、無意味に決まってる。 とっとと逃げればいいものを」
「うるさい! 俺達は無意味だなんて思ったことはない。 ここにいるのは、ただルチアを助けるためだ!」
「それも無意味だ。 あの女の生命力も、魔力も、もうほとんど残ってない。 お前らがいくら足掻いても、あの女は死ぬんだよ!」
「だから、それをさせないためにここにいるんだろうがッ!!」
翔は自身の持つ、様々な性質の魔力を放出させる。
白銀の魔力を主体に、炎・水・土・雷・木と言った、五つの性質と五つの能力を持つ魔力を、その一刀の刀に集結させる。
その膨大な魔力は、常闇の世界で強く輝き、オーロラが翔の全身を纏うように見せる。
翔が発動させる魔法は、限界まで魔力を使った最強の一撃。
脳内に溢れ、流れる膨大な魔法文字を複雑に組み合わせ、さらに五回に渡り魔法文字を組み合わせ、出来上がった合計六つの魔法文字を一つにする。
脳はオーバーヒート寸前まで熱くなるが、翔はやめようとしない。
限界の、さらに限界を突破した一撃を、翔は冷羅魏にぶつける。
「はぁぁぁぁああああああッ!!!」
右腕を天に上げ、左腕を前につき出す。
そして魔力が溜まったところで、翔はその一撃を放つ。
「天王星の力、我が全ての力を持って、総てを破壊せよ!」
翔は一歩前に足を出すと、そのまま一気に刀を振り下ろす。
すると、刀身を纏った魔力が、光速を超える速度で放たれる。
一直線に放たれた一閃は、大地を抉り、大気を震わせ、激しい爆発音をたてる。
その一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象――――――超新星の如き魔法。
全てを持って総てを破壊する、天の魔法――――――『星光総て斬り裂く聖刀』
「待ってたぜ! その一撃を!!」
「んだとッ!?」
迫る中、優越
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