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I want BRAVERY
15話 A special club
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影時間にだけ現われて、生身のやつらを殺す。だから、俺たちがそれを倒す」

「戦うんですか?」

「そうだ!戦うんだ!あいつらを倒すと、俺たちは強くなれる!どうだ?」

「え、えっと」

 あれ?こんな人だっただろうか。

 いや、ゲームと違い私が相槌を打つから、普段より熱くなってしまったのだろう。

「強いシャドウと戦えば、俺たちは強くなれる!!あのスリル!ハイリスクハイリターンだ!!どうだ!?面白いと思わないか?」

「え、えぇ・・・お、面白そうですね」

 とりあえず話しを合わせておく。

 たとえ共感できなくても、その人に話しを合わせる。

 これは仲を深めるための最初に必要な我慢だろう。

 私はそう思う。

「そうだろう!そうだろう!よし、今からお前の特訓メニューを作ってきてやる!!」

「・・・ぇ」

「得意な武器はなんだ!?お前なら、そうだな・・・槍や棍棒、剣なんかが合いそうだ!どうだ!?」

「えっと・・・薙刀・・・かな?」

 私は何も考えずに、とっさに答える。

「薙刀・・・薙刀か!そうか!そうか!いいじゃないか!!今から準備してくる!!」

???バタン

「あ、あれ?」

「ふぅ、あれはいつものことだ。心配するな」

 違う。

 心配すべきは私の方だろう。

 何を悟ったような顔して紅茶を飲んでいるんだ、この女は。

「結論を言おう。我々は『特別野外活動部』。表向きは部活ってことになってるけど」

 なかったことにした。

 今の状況全部なかったことにしたよ、この人。

「僕は、顧問をしている」

 ゲームとは違い、一人でペラペラと説明していく幾月。

「これが召還器だ」

 話が飛んだ。

 今、幾月はペルソナの話をしていたところだったのだが。

「協力してくれるな?戦ってくれるな?」

 なんだろうこの威圧感。

「は、はい・・・」

「そうか。よし」

 先輩二人のキャラが悪い意味で個性的になっている。

 一体どうなっているのか。

 考えられるのは彩君が何かしたのだろうか。

 今度聞いてみよう。

???フォォォ

(お?お?)

 何か頭に声が響く。

『汝は我・・・。我は汝・・・』

『汝、新たなる絆を見出したり・・・』

『汝、『愚者』のペルソナを生み出した時、我ら更なる祝福を与えん・・・』

(コミュキターー!!)

 実際に体験してみると、これ、かなりびっくりする。

 油断していると、びっくりして声が出てしまいそうな気がする。

 しかし、とりあえずこれがコミュの第一歩であることには間違いない。

 私は、新たな
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