第三章 兄弟の真実編
第三話 兄妹・約束と絆
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
したら炎の火力が高すぎて水が蒸発されただけなのではないだろうかと言う予想もあったからだろう。
だが、消えない炎と言うことは水を与えても消えることはないと言うことだ。
その確認を終えたところで、静香は再び説明をする。
「不知火と共に行動しているのが澄野です。 澄野の能力は『影』を使う魔法です。 影を具現化させて自分の好きなように操れる‥‥‥と言うものだそうです」
物体と光があれば必ず生まれる、影。
それを使いこなすのが澄野の能力。
ルチアの使う、闇に近い類似しているタイプだろう。
それを察したのだろう、ルチアの瞳がナイフのように鋭くなる。
既に、彼女との戦いをイメージしているのだろう。
そして最後に、リーダー格の男性である冷羅魏の説明をする。
「冷羅魏‥‥‥彼が一番の強敵です。 能力は『凍結』です。 氷と言う能力ではなく、凍結です」
つまり、氷を発生させる能力ではなく、氷のように凍結状態に変換させる能力になる。
どこまで凍結させられるのかは実戦してみないとわからないだろう。
「一番強力なこの相手には、Bチームの翔さん達に任せます」
「はい。 分かりました」
男女別れて戦うことになるのははっきりした。
恐らく今までより激しい戦いになるだろう。
「大丈夫です。 いざとなれば涼香さんも支援に周ります。 私達は一人ではありません」
静香の力強い言葉に、全員怯えることなく笑顔でいた。
それは、彼らが彼らを信じているからだ。
様々な過去を持つ魔法使い同士、互いに理解し合うのは難しい。
だけど、繋がりを持ち、お互いを信じることが出来る。
そして、相良翔、朝我零、皇海涼香、この三人には友情のほかに“約束”と言う大切な絆がある。
その約束こそ、どんなに離れていようと、時が経とうと忘れない絆となる。
四年以上会えなかった彼らだが、絆は確かにあった。
そしてそんな彼らを信じることが出来る少女達がついて来て、このメンバーは互いを信じることができた。
「では準備が整い次第、各自指定の位置に移動してください」
こうして会議は終わり、チームに分かれて会話が始まる。
***
《AチームSide》
ルチア達は小さく丸いテーブルを囲うように集まると、作戦について話す。
主な会話の中心は静香がする。
「私達は女性二人を相手にします。 1VS2にして行けばいいと思いますが、相手は複数を相手にしている経験があります。 恐らく複数が相手でも臆せずに戦えるでしょう。 ですから人数は大きな問題にならないと考え、私達も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ