第二章 迷い猫の絆編
第五話 迷い猫のソラ
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ロリコンって何?」
「え!? ‥‥‥え、ええっと‥‥‥それはだな‥‥‥」
さてどうしたものかと翔は悩む。
うまく説明出来る気がしないうえに、説明できたとしたらミウは翔のことを嫌うだろうと思った。
「お、大人になったら分かるよ」
「へぇ〜。 大人って色々あるんだね〜」
「‥‥‥そう、だな」
一瞬、翔は大人になりたくないと思ってしまった。
そんな話しを、この三日間していた。
「‥‥‥さて、ショコラの散歩にでも行くか」
「うん!」
『それじゃ私は先に外行ってるね〜!』
ショコラはベッドから飛び降りると、窓の外にでて行った。
翔とミウは互いを見合って笑うと、翔はベッドから出て、ミウは椅子から立ち上がって病室を出た。
***
「お〜い! 相良!!」
「三賀苗!?」
外に出ると、三賀苗 武、桜乃 春人、七瀬 紗智の三人と、ルチア=ダルクの計四人が来ていた。
「なんだ元気そうじゃね〜か!」
「明日退院らしい。別に昨日でも良かったんだけどな」
バシバシッ!と背中を叩きながら話す武に呆れながらも翔は会話をする。
「その子がミウちゃん?」
紗智が彼女の存在に気づくと、しゃがんでミウに挨拶をする。
「初めましてミウちゃん。 私は七瀬紗智っていうの。 お兄ちゃんのお友達なんだよ」
「紗智さん?」
「うん!」
挨拶をすると紗智はミウの頭を撫でてあげた。
どうやらすぐに仲良くなれたようだ。
「んで、ルチアはそこで何してるんだ?」
「‥‥‥何もしてないわ」
春人は、何故か木陰に隠れようとするルチアを捕まえると、無理やり引っ張って翔のもとに連れて行く。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
二人の間に、言葉にできないほどの沈黙が襲う。
それに気づいた武はニヤニヤと笑いながら春人達に言った。
「さて、俺たちはお邪魔のよ〜だし、ミウとも仲良くなりたいから遊びに行くか!」
「そうだね。 行こ、ミウちゃん♪」
「うん!」
「行くぞ!」
そう言うと武たちはミウを連れてその場から去っていった。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
残された翔とルチアは、再び沈黙。
「‥‥‥と、取り敢えず俺はロリコンじゃない!」
「‥‥‥」
「え、何その冷たい目は!?」
疑いは晴れず、今だに冷たい目でこちらを見続けていた。
だが、しばらくするとふぅーとため息をつくとゆっくりと口を開いた
「どうして‥‥‥なのか
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