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魔法使いの知らないソラ
第二章 迷い猫の絆編
第三話 迷い猫の怒り
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その美しく、戦場に現れるその存在はまさに――――――『女帝』だった。


「ありがとうございます、先輩」

「いいえ。 それよりも、詳しいお話しを後でじっくりとお聞きしますから」

「‥‥‥はい」


尋問よろしく、長く話しを聞かされ言わされるのだろうなと思い、苦笑いをする。

だが、静香がミウのほうを向いた瞬間、表情は凛として真剣な表情になり、それに釣られるように翔も意識を集中させる。


「私があの龍のお相手をします。 相良さんは大きな黒猫の相手を。 ルチアさんはあの魔法使いのお相手をお願いします」 

「「はいッ!」」


静香の指示に覇気のある返事をすると、静香は嬉しそうにふっと笑い、声を出した。


「行きますッ!!」

「はいッ!」

「ええッ!」



そして3人は、強大な力を持つ少女に向けて走り出したのだった――――――。
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