第二章 迷い猫の絆編
第一話 迷い猫の噂
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の能力を使いこなす異質の力、それが相良翔の魔法だ。
だが、魔法は一人一つの能力となっているため、相良翔の能力はあまりにも異質と言える。
翔は自分の能力に対しての興味があったため、人気のない場所で何度も使ってその能力を解明しようとしていた。
ルチアも魔法使いとして、いくつかの仮説を立てて翔に話していた。
「何度か使ってて分かったんだけど、俺の能力は多分、一つの能力に複数の機能がついたものだと思うんだ」
「でも‥‥‥」
本人の意見だったが、ルチアはそれでも納得のいかないことがあった。
「仮にそうだとしても、能力には何らかの共通点があるはずよ。けれどあなたの能力にはその共通点がないわ。それはどう説明するの?」
「‥‥‥分からない。 流石に共通点は見つけられなかった。 まだまだ、謎だらけってことだな」
「そう‥‥‥。 でも、あなたの出した仮説は確かにそれが一番可能性が高いわね」
一つの能力についた複数の機能。
そう言われれば納得も出来る。
あとは、その能力の共通点を見つければいいだけ。
それを見つければ、今後の彼の魔法に近い存在が出ても理解出来る。
「それじゃ引き続き、その解明はよろしく」
「ああ、了解」
そう言って翔とルチアは別れて各々自宅に向かって歩き出したのだった――――――。
そしてこの日の夜、迷い猫が巻き起こす小さな事件が――――――始まる。
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