第一章 日常と非日常
第三話
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‥静香、さん?」
「放課後はありがとうございました、相良君」
「生徒会長‥‥‥?」
ルチアもまた、彼女の登場に驚いた。
灯高の生徒会長である井上静香の登場は、二人にとって予想外だった。
そして彼女は恐らく、翔とルチアの戦いを見ていた。
全てを知っている。
「魔法使いになったんですね、相良君」
「は、はい。 その、色々あって」
「分かってます。 お二人とも、激しい死闘でお疲れでしょうけど、申し訳ありませんが私と来てくれませんか?」
「「?」」
静香の誘いに、翔とルチアは頭に疑問符を浮かべた。
どう言う事情なのか、聞く前に先に答えた。
「あなたたちに、会わせたい人がいます。 魔法使いとして、あなたたちには是非会わせたいです」
「‥‥‥会長も、魔法使いなんですか?」
「はい。 ルチアさんよりも前から、私は魔法使いでした。 あなたたちに会わせたいのは、私の尊敬する魔法使いです」
「‥‥‥」
ルチアの質問に答えた静香は、二人に背を向けると先に歩きだした。
翔とルチアは互いに見合って、とりあえず会いにこうと決めて、無言で頷くと二人は静香のあとに続いていった。
二人の夜は、まだまだ続くのだった――――――。
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