マクロスF
0689話
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10秒程遅れて俺も着替え終え、格納庫へと向かっていく。
EX-ギアの足下についているローラーと背中のスラスターを起動させながら移動し、そして格納庫の中へと入る。まず目に入ってきたのは、忙しく働いている整備員達。この辺は緊急出撃なのだからある意味当然だろう。そしてスナイパーパックを装備したミハエルとイージスパック改を装備したルカがそれぞれ自分の機体のコックピットの中で忙しく機体状況をチェックしているのが分かる。
それはいいのだが……
「は? 何だこれは?」
思わず俺の機体がある場所へと視線を向けて呟く。
その視線の先にあるのはVF-25Sだ。それは間違い無いのだが、外見は以前と比べて大きく変わっていた。
いや、勿論ミハエルのVFV-25GやルカのRVF-25が通常のVF-25やその上位機種に近いVF-25Sと違うのは分かる。だが、俺の目の前にある機体はそれどころではない程に通常のスーパーパックとは違う形状をしていた。
まず、最も目を引くのは機体上部に装備されている2門の砲身だろう。他にも主翼を完全にカバーで覆われる形になっており、機体の後部にはまるで尻尾のような部分が伸びている。他にも翼の中心部分に追加ブースターのような形で高機動バーニアが設置されており、翼の先端には回転式エンジンポッドが追加されている。
また、翼にはミサイルポッドが装備されているのも大きな変更点だろう。
そして機体各所に装備されている装甲……いや、違うな。ただの装甲じゃない。あの形から考えると、翼と同じく高機動バーニアも兼ねているのか。
「あ、来たんだねアクセル君!」
俺が目の前の機体を見て呆然としているのを見つけたのだろう。自分の機体のコックピットで調整をしていたルカがEX-ギアを使ってこっちへと飛んでくる。
「ルカ、これはお前の所の仕業か?」
「仕業って、そんな悪い事したみたいに言わないで下さいよ。えっと、これはVF-25のオプションパックの1つ、トルネードパックと言ってスーパーパック以上に機動力や運動性能を高めたオプションパックです。まぁ、VF-25S本体の物と併せて6つのエンジンを強引に連動させているから色々とピーキーで扱いが難しい機体になっていますけど、アクセル君なら問題無く操縦出来ると思います」
そう告げ、期待の視線をVF-25Sへと向けるルカ。
「もっとも、本来なら使われる筈の無いオプションパックだったんですけどね」
「使われる筈が無い?」
そんなオプションパック、あっても意味が無いだろうに。そんな思いで向けた視線を受け止め、苦笑を浮かべるルカ。
「このオプションパックは確かに性能が高い。それこそ、今あるオプションパックの中では総合性能で考えると最も性能の高いオプションパックだと言って
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