暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0689話
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弾丸やらを作り出す不思議生物なんだから、それこそ生身でECMパルスを発生させても不思議じゃないだろ』

 確かにそう言われればそうか。いわゆる宇宙生物の類だと思われているのに、どんな進化をすれば体内でミサイルとかを生成出来るようになるのやら。
 あるいは、オズマが言っていたように宇宙生物じゃなくてどこぞの未知の勢力が作り出した生物兵器って可能性が高いか。

「とにかく分かった。すぐにS.M.Sに戻る。機体の準備は出来ているのか?」
『こっちに入っている情報でだと準備万端整っているらしいぞ。ただ、お前の機体は……』

 何故か言い淀むミハエルに、微妙に嫌な予感がして先を促す。

「俺の機体がどうしたって?」
『いやまぁ、ここで言ってもしょうがない。格納庫に向かえば分かるさ。俺達はスナイパーパック、ルカはイージスパック改で出撃するから、お前も早く来いよ』

 それだけを告げ、ミハエルからの通信が途切れる。
 スナイパーパックにイージスパック改か。狙撃に特化したのと電子戦用のオプションパックだったな。となると、俺が使うオプションパックは機動力重視のスーパーパック辺りか?
 そんな風に考えながら、EX-ギアを使って既に人の少なくなったコンサートホールを後にするのだった。





 緊急事態と言う事でEX-ギアを使って空を飛びながらショートカットしてS.M.Sへと戻って来たのだが、そこでもまさに蜂の巣を突いたような騒ぎになっていた。
 それでも自分達のやるべき事をしっかりと理解して行動に移している辺り、さすがに精鋭揃いとオズマが自慢するだけはあるな。

「ミハエルとルカはどうしたか分かるか?」

 更衣室の中で軍用のEX-ギアへと着替えながら近くにいた他のパイロットに尋ねる。
 S.M.Sといっても、別にスカル小隊とピクシー小隊だけではない。生憎俺との関わりは殆ど無いが、他の小隊も存在している。
 それでも同じ会社に所属している社員だけに、自分と同じ小隊のメンバーがどこにいるのかを聞く程度は特に問題は無い。
 そして実際、俺が尋ねた相手もEX-ギアに着替えながら厳しい表情を浮かべつつ口を開く。

「あの2人なら一足先に格納庫に向かっているよ。それぞれのオプションパック装備での出撃となっているから、その調整もあるだろうし」
「確かに、本当にコードビクターの宇宙怪獣が姿を現したんならそのくらいは必要だろうが」
「宇宙怪獣、まさに言い得て妙だね。実際にこっちに流れてきた映像を見る限りじゃそんな表現がこれ以上無い程にピッタリだったし。……さて、僕もそろそろ行くよ。お互いにまた生きて会おう」

 それだけ告げて、EX-ギアに着替え終わったパイロットは格納庫へと向かっていく。
 そんな同僚の後ろ姿を見送り、
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