原作開始前
ドイツなう
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ドンからはアビススマッシュ、ドラグレッダーからはドラグクローファイヤーが放たれる。高圧水流と高温火球との衝突のエネルギーは凄まじかった。只の自然現象ならば火球に勝ち目は無いが、これはエネルギーの衝突だ。アビソドンのAPもドラグレッダーのAPも共に5,000。互角の巨大なエネルギーの衝突の結果は、両方の消滅だった。ただし、凄まじい余波を伴って。だが。
「グオッ!」
「グアッ!」
そのエネルギー波はアビスと彼方の両方の身体を吹き飛ばした。彼方は起き上がりながら考えていた。
(あ、危なかった……。ガードベントだったら死んでたな、俺)
アビスのストライクベントは高圧水流。ガードベントで威力自体は殺せても、勢いまでは殺せない。恐らくそのまま吹き飛ばされていただろう。ストライクベントにしたことで最悪の自体は免れたが、今の彼方は満身創痍だった。
向こう側ではアビスも起き上がっていた。しかし、アビスも満身創痍の身体だった。二人は数秒睨みあった後無言でカードを取り出した。
《FINALVENT》
《FINAL ATTACK RIDE ryu ryu ryu RYUUKI!》
アビスの横にアビソドンが、彼方の周りをドラグレッダーが飛んでいる。そして次の瞬間、彼方は空へ舞い上がりドラグレッダーのドラグブレスを纏いながら跳び蹴りを繰り出す。アビソドンはその彼方へ向かっていき、衝突した。
「次こそ死になさい!」
「ウオォォォォォォォォォ!」
少しの間均衡し、やがて彼方のドラゴンライダーキックがアビスダイブを撃ち破りアビスに直撃する。
「グアァァァァァッ!」
「ふぃー、これでショウダウンだ」
この勝負は彼方の勝利によって幕が閉じられた。
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Side彼方
か、勝った……。ギリギリだった。下手をすれば俺が死んでたな……。倒したアビスを見ると、鎌田の姿で起き上がろうとしていた。やはりアンデッドのようだ。その証拠に身体の至るところから緑色の血を流している。
「ぐ、貴方との勝負は預けました……。また会いましょう……」
「二度と会いたくねぇよ」
鎌田は灰色のオーロラの中に消えていった。それを見ると気が抜けたのか俺は膝をついた。それと同時に変身も解ける。
「おい! あんた大丈夫か!?」
一夏が駆け寄ってくる。
「悪いな。大丈夫だ」
「そっか。なあ、あんたは一体……」
ドゴォォォォン! と大きく鈍い音がした。
「一夏ぁぁああ!」
最強の姉、千冬姉さんの降臨である。
「一夏、大丈夫か!?」
「う、うん。この人が助けてくれたからさ」
「そう
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