イメージカラー ◆赤紫の攻防◆
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らふと、強張った表情のまま掠れ声が出る。
「 もれそう、べんじょ行かして 」
「 ……この状況で何を抜かすんだ、お前はッ」
思わず顎から手を放す。その途端ルーネスは私の横をすり抜け猛スピードで用を足しに行った。
全く……、これで何か進展したとは思えないが─────
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
だああっ、シぬかと思った。何だよアレ、何のつもりだよ!?
冷たい表情しながらオレの事睨み続けて────あ、あの顔もヤバい……っ。
手洗い場で、オレはこれでもかと顔をバシャバシャ洗う。………それでも顔の火照りはまだ治まりそうにない。
────ううっ、オレだってこのままじゃいけないって分かってるけど……!
こうなりゃアレか!? 見飽きるくらい見続けりゃ慣れるのかっ?
さっきは逃げ場なかったから何とか見続けてられたけど─────
ぎゃっ、思い出しただけで………!?
くあ゙〜〜っっ、……あだ?!
頭抱えて変に体反らしたせいで、壁に頭ぶっけた。
何やってんだ、オレ。これじゃイングズの事キライだって誤解させてもムリないよな………。
「 ────どうした? 今凄い音がしたが……、というか、いつまで入ってるんだ。話はまだ終わってないんだがな」
うおっ、ドア越しに来た!? う〜、ここはもう腹括るしかっ
─────ガチャッ
「ん、ようやく出て来たな。………ほう? 顔背けないのか」
そ、そこで不敵な笑み浮かべんな! ヤバ過ぎるだろっ。いや、ちがう……!
「いい、イングズの事、キライって訳じゃないのは確かだから………気にすんなよ、そこんトコっ」
「ふむ……、そうか。────少し安心した」
あ、今マジでほっとしたような顔────結構気にしてたのか??
「姫様からは公然と、美形だの眉目秀麗だの云われていたから、それ程顔は悪くないと自負していたんだが────お前に避けられるようになってから、自信を失くしてな………」
「 ────ははっ、何だそれ? つーか元はといえばオレが悪いのかぁ。……自信、取り戻してくれていいぜ。オレ、ほんとはスキだからさ………イングズの顔」
「ほう……、ただの面食いかお前」
うわっ、刺すような冷たい視線……!? それも、いいっ。
「いや、ほらっ! 中身もイケてんじゃん?!」
「 ────私の中身を知り尽くしている訳でもないのに、気休めを抜かすな」
「ご、ごめんなさい………」
「フ、まぁいい。私もお前の事は嫌いじゃない、寧ろ好ましいと思っている。────この先仲間として仲良くやって行けるなら、それに越した事はない」
「お、おぉ! もちろん
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