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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
41 恋煩〜Have you ever fallen in love with anyone.
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たので、私は明希を起こさないように私の膝の上に乗せた。膝の上に乗せることで明希の寝顔が見えた。朝の人狼の犯人探しの眠そうな顔とは違って、何時ものカッコいい顔からは想像出来ない無防備な寝顔だった。その無防備を私に対して見せてくれると思うと、つい嬉しくなって微笑みながら明希の頭を撫でた。そして頭をなでる単調な動きと明希が寝ていたのに釣られて私も眠ってしまった。
今思うと何故こんなにも明希の頭を撫でようとムキになっていたのかしら。
そして人狼の騒ぎが終わった帰り道。
別れ際に明希が突然苦しみ始めた。血を吸われた後でわかったのだけど、禁断症状だったようね。
人狼との戦闘の最中に私の気付かない間に出来た首筋の切り傷から出る僅かな血を見て、魔法使いでもあり吸血鬼でもある明希は理性を失ってしまった。
いきなり抱き寄せられた時は心臓が跳び跳ねた。そしてドキッっとしたと思ったらすぐに首筋を舐められてくすぐったかった。突然の明希の行動に私は戸惑っていた。
私の戸惑いを気にせず明希は私の手首を掴んで牙を首に突き立てた。明希が血を吸い始めると、少しの痛みと全身の筋肉が弛緩するほどの快楽が私の心身を支配した。
血が首筋から抜けていく感覚にゾクゾクして、初めて男性に抱かれて(性的な意味でなく)心臓がドキドキして血が抜けていくのに拍車をかけていた。
更には貧血気味だと言ってしばらくの間明希に体重を預けて……
「きゃぁぁぁあ〜!!/////」
わ、わ、私ったらなんてことしてたの〜!!
私はベットに飛び込んで枕を抱き締めて恥ずかしさのあまり悶えた。
思い出すだけで顔が紅潮して胸がドキドキして破裂しそうだった。
じっとしていられなくて、より強く枕を抱き締めて顔を埋めて悶々としていた。
ただ、何故こうも明希のことを思う度に心が落ち着かなくなるのだろう。初めて他人と親しくなって交流を持った私には解らなかった。
やっぱり友達だから?友達だから…特別だからこんなにも会いたいのかしら……
「……////」
その日は顔を枕に埋めている内に寝てしまった。
………………………………………
……………………………………
…………………………………
「ま、また///」
いけないいけない。これじゃ今から紅魔館に行けないじゃない!
何とか顔の紅潮を鎮めて私は紅魔館に向かった。
ペラ……ペラ……グツグツ……ペラ……ガキッ!……ペラ……ボフッ!……ペラ……
図書室に本のページを捲る音とパチュリーが賢者の石の研究をする音が響き渡る。賢者の石は完成に近付くに連れて失敗も多くなるから煩いだろうけど我慢してとのこと。けれども、そんな音なんて私の耳には全く入ってこ
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