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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第424話】
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のまま立って俺や他の生徒を見つめる。

 一方の一夏はというと――。


「お前は零落白夜の無駄遣いを控えろ、いい加減機体の特性を理解しろ、いいな?」

「で、でも織斑先生だって零落白夜を使って――」

「馬鹿者、誰があんな脳筋みたいに突撃をするものか。 零落白夜も、使い所を見極めて使用している。 お前ももう少し考えて扱え、いいな」


 何だかんだで一夏へアドバイスする織斑先生、流石に見てられなかったのだろう、少しは改善すれば良いのだが……多分、一夏は忘れる気がする、何と無くそう思う。

 一夏が負けた事により、ひそひそ話が聞こえてきた。


「……織斑くん、直ぐにやられちゃったね」

「……キャノンボールでも最下位争いだったし、やっぱり教えてる篠ノ之さんが悪いかも……」

「……だねぇ。 ……これを機会に、私たちで織斑くんに操縦教えよっか……?」


 ……何だかんだで一夏が悪いというより、教える側の篠ノ之が悪い形になってる。

 まあ確かに否定は出来ない、擬音オンリーで教えてるのだから……確かに擬音も交えれば分かりやすいが、擬音オンリーになると何を言いたいのかわからなくなる。

 それはさておき、織斑先生は一夏から離れると親父の元へと足を運んだ。


「さて、連戦になりますが黒夜叉先生はまだ大丈夫でしょうか?」

 山田先生同様、気遣う織斑先生に対して力強く頷く親父、それを見た織斑先生は一組二組の生徒の方へと身体を向けると口を開いた。


「では、まだ時間もあることだ。 三戦目の相手、誰か志願するものは居るか?」


 織斑先生の言葉に、応えるように手を上げる――ラウラだ、それを見た織斑先生は、頷くと――。


「ではボーデヴィッヒ、準備をしろ。 ――黒夜叉先生、またお願いします」

「………………」


 親指を立て、サムズアップで応える親父、何気にエネルギーの補給無しで三戦連続で戦うのは凄いと思う。

 空へと躍り出、規定位置に到達すると親父は腕組みしてラウラを待つ。

 一方のラウラは、その身に粒子が収束――シュヴァルツェア・レーゲンを身に纏うや、直ぐ様親父同様に空へと躍り出て、規定位置へと到達した。

 一旦ラウラは敬礼を行う――その仕草に、一組二組の生徒はざわめいた。

 ――というのも、これまでラウラが敬礼をしたのは主に織斑先生のみだった為だ、それが今日来たばかりの親父にも敬礼したんだ、ざわめくのも必然だ。

 生徒のざわつきを、織斑先生は軽い咳払いで制する、ピタッとざわめきが止まる様は、まるで軍隊の様な錯覚を得る。

 それが合図だったのか、シグナルに灯りが点る――ラウラも親父も、戦闘体勢をとり、模擬戦開始の合図を待ってい
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