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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第424話】
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らこそ、一夏には継戦能力も求められるのだが、白式自体が仕様としてエネルギー消費が激しい為、色々な意味で無理かもしれない。

 技能に関しても、瞬時加速の多用が目立つ、奇襲にはもってこいだが一夏の場合は多用し過ぎが原因で奇襲の意味を成さないのが……。

 そんな俺の考えを他所に、空中では接近戦が繰り広げられる。

 だが、これは一夏のラッシュ攻撃を鮮やかに避ける親父の技量が際立つ。

 見切りと言って良いだろう、無駄に大きな動きで避けるのではなく、最小の動きで零落白夜の光刃二刀流を避ける。

 二刀流の光刃による軌跡が空に何度も描かれる、全く当たらない一撃一撃に、一夏も苦虫を潰した表情になる。


「うぉぉおおおおッ!!」

「…………」


 吠える一夏に対して終始無口な親父――まあ声を出せば正体がバレるため、仕方無いが……。

 大振りによる雪片の一撃を避けると、雪片を持つ手を蹴りあげる。

 その衝撃に、雪片を手放す一夏、しまったという表情をしても時は既に遅く、展開装甲も閉じ、光刃も四散して物理刀になった雪片を空で蹴り飛ばし、縦回転しながらグラウンドへと落ちていった。


「っ……雪片が……! でも、まだ武装腕があ――」


 言ってる最中に左腕から形成されていた零落白夜の光刃が四散し、粒子片を撒き散らせて消えていく。

 やはり二刀流によるエネルギー消費と受けた一撃一撃が重く、エネルギーの枯渇を招いた様だった。


「……っ……なら!」


 言ってからいつか見せた篠ノ之流裏奥義【零拍子】――相手の一拍子目よりも早く仕掛ける格闘戦を繰り出す。

 だが、親父はその反応を上回る――というよりも予め予測していたのだろう。

 攻めた一撃を易々と避けられ、一夏は信じられないといった表情を見せ、黒夜叉を見るも親父の鉄槌が顔面にめり込み、白式のシールドエネルギーがゼロになった。

 絶対防御に守られたとはいえ、その衝撃は凄まじかったようで軽く頭を振る一夏――ブザーが鳴り、模擬戦が終了した。


「くっ……手も足も出なかった……!」


 悔しそうな表情を浮かべる一夏を他所に、また地上へと降りてくる親父、グラウンドに突き刺さったままの雪片は既に粒子化されて消えていた。


「ご苦労様でした、黒夜叉先生。 まだお疲れでは無いですか?」


 降りてきた親父に、山田先生が気づかって声を掛けると親父は画用紙とペンを粒子化、其処に書き連ねていく。


【ありがとうございます。 ですがまだまだ私は疲れてませんので大丈夫ですよ】


 画用紙を見せると、山田先生は「あまり無理はなさらないで下さいね」と気遣う言葉を掛けた。

 親父もそれに応え、頷くとまたそ
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