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箱舟
第六章
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。言うまでもなく本気である。神もまた偽りは口にはしない。やはりそれも神なのだ。だからこそ神となっているのだ。
「そして御前も妻もその身を焼かれるのだ。わかったな」
「わかりました」
 神のその言葉にまた頭を垂れた。
「肝に命じました」
「よし。ならば見せてみよ」
 ここまで話を聞いてからの言葉だった。
「御前のその罰を。よいな」
「はい」
「我は常に見ている。空の上からな」
「空の上からですか」
「だからこそ全てが見えるのだ」
 つまり隠すことはできないと。言っているのだ。
「御前のすることもな。よいな」
「それもまた肝に命じておきます」
「言うのはこれまでだ」 
 ここまで話して話を終わりとしてきた。

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