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久遠の神話
最終話 あらたなはじまりその五
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「それで女神達の今後を見たのですが」
「どうなるんですか?あの人達は」
「セレネー女神は確かに去りました」
 このことは紛れもない事実だとだ、マガバーンは上城に答えた。
「しかしです」
「やがてはですね」
「はい、月の女神達はまた巡り会います」
「そうなれるんですね」
「そうです、必ず」
 聡美のこの願いは適うというのだ。
「星はそうい語ってくれました」
「それはよかったですね」
「ただ、その時は先です」
 このこともだ、マガバーンは上城に話した。そして樹里にも。
「私達の人生よりも」
「先ですか」
「神の時は永遠です」
「その永遠の時の中で、ですね」
「また巡り会います」
「和解も出来るんですね」
「その時に」
 再会を果たしたその時にというのだ。
「ですから」
「僕達は心配しなくてもいいんですね」
「そうです、あの方々はやがてそうなりますので」
「心配せずにですね」
「あの方々の幸せを願いましょう」
 これがマガバーンの言葉だった、そして。
 大石はだ、二人にこう言った。
「私はこれまで通り神父として生きていきます」
「そうされるんですね」
「何かあればいらして下さい」 
 その教会にというのだ。
「是非」
「わかりました、じゃあ」
「何かあれば」
「その様にして下さい」
「私も日本で仕事を続けます」
 マガバーンもだ、日本に留まるというのだ。
「そうしますので」
「ではこれからもですね」
「お付き合いはですね」
「宜しくお願いします」
 笑顔で言う二人だった、そうした話をしながらコーヒーを飲んでだった。
 二人は大石、マガバーンとも別れてだ。そうしてだった。
 喫茶店の中を進んだ、すると今度は。
 高代と会った、彼はというと。
 穏やかな笑顔でだ、こう二人に言った。
「今日はデートでしょうか」
「ええと、まあ」
「ちょっと剣道の稽古に行きまして」
 二人は事実を指摘されて別の事実を出してこの場を逃れることにした。そしてそれにあえて乗ってだった。
 高代もだ、二人にこう答えた。
「そうですか、では頑張って下さい」
「はい、ところで先生は」
「買い物をしていまして」
 それでだとだ、高代は二人の問いに笑顔で答えた。
「生活用品を」
「それで、ですか」
「商店街におられるんですか、今」
「そうです、戦いが終わり」
 彼もまただ、このことを話に出した。
「私は今自分の為すべきことに向かっています」
「新しい学校で、ですよね」
「先生は頑張られるんですね」
「私は私のすべきことを為します」
 目を輝かせての言葉だった。
「では」
「はい、それじゃあ」
「頑張って下さい」
「そうしてきます、新しい場所で」
 高代は温和な笑顔
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