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万華鏡
第八十一話 寮生活その十五

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「麻雀はね」
「しかも脱衣ってなると」
「流石にまずいから」
 高校生がするにはだ、しかもこの屋上は子供もよく出入りする場所だ。そうしたゲームは置くことは無理なのだ。
「だからないのよ」
「そうなのね」
「あるのはね」
 そうしたゲームはというと。
「そうした普通の懐かしゲームよ」
「ここはなの」
「今の店長さんの趣味でね」
「中々いい趣味してる人ね」
 琴乃は自分のすぐ傍の席のゲームを見て言った、そのゲームはというと。
「これも面白そうだし」
「影の伝説ね」
「そう、このゲームもね」
「そのゲームも難しいから」
 景子は琴乃にそのゲームのことも話した。
「ファミコンでも出てたけれど」
「アーケードからファミコンに移植されたゲームも多いのね」
「忍者くんもそうだし魔界村もだしね」
「そうなのね」
「ゼビウスとかディグダグもよ」
 他にはギャラクシアン、パックマンもだ。ファミコンの初期はそうしたアーケードからの移植作品もその発展に貢献したのだ。
「一杯あったのよ、そうしたゲームが」
「成程ね」
「じゃあ私も」
 景子はゼビウスの席に座って、そうしてコインを入れてだった。
「やってみるわね」
「ゼビウスね」
「そう、このゲームをね」
「じゃあ私も」
 琴乃もゲーム機の席に座った、その席のゲームはグラディウスだった、里香は影の伝説、彩夏は怒をはじめた。
 そうしてそれぞれのゲームを楽しんだ、美優は忍者くん阿修羅の章に移った。マラソン大会の後はそうした日常だった。
 そして夕刻も遅くになってだ、美優が四人に言った。
「もうここ閉まるよな」
「うん、そうね」
「そろそろよね」
「じゃあ帰るか」 
 こう提案するのだった。
「また明日な」
「そうね、また明日」
「楽しもうね」
 マラソン大会の後は普通に遊んで終わった、そうしているうちに二月も終わり三月がはじまろうとしていた。


第八十一話   完


                        2014・5・16
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