第百四十三話
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第百四十三話 鍋洗い
七人で食器もスプーンも洗っていく、そして。
華奈子は美奈子と一緒に鍋、さっきまでカレーを作ってそれを中に入れていた鍋を見た。そうしてであった。
美奈子に対してだ、華奈子は確かな顔で言った。
「じゃあね」
「このお鍋もね」
「洗おう」
こう美奈子に言うのだった。
「今からね」
「そうね、けれどね」
「カレーを作ったらね」
「その後の中でもね」
「お鍋が一番大変なのよね」
「カレールーが残っているから」
「だからね」
それで、と言うのだった。
「ちょっと大変ね」
「そうね。けれどね」
それでもだった、美奈子は華奈子にクールな顔で答えた。
「カレーを食べた後は」
「このことは絶対よね」
「そう、忘れてはならないわ」
何としてもというのだ。
「カレー鍋を放っていたらね」
「それこそ作ってないのと同じだからね」
「お料理は食器を洗って後片付けをするまでよ」
それまでが料理だ、食材を作ってから。
「だからね」
「このカレー鍋もね」
「洗いましょう、問題はね」
「やり方よね」
「そう、カレー鍋の洗い方よ」
まさにそれが第一だというのだ。
「最初から洗剤を付けたスポンジで洗ってもね」
「スポンジにカレールーが着いてね」
「あまりよくないわ」
美奈子はこのことまで考えていた、もと言えば頭の中に入れているのだ。それがどうしてかというと。
「もう何度もしているからね」
「それもわかってるわ、あたしもね」
「それじゃあ」
「まずはね」
何からはじめるかと言う華奈子だった。
「お鍋の中をお水でゆすいで」
「熱いお湯でね」
そうしてからだった。
「それからね」
「カレールーが外れたところで」
「本格的に洗いましょう。けれど」
ここでこうも言う美奈子だった。
「今回は急いだ方がいいわ」
「じゃあすぐにね」
しようという話になった、華奈子も頷いてだった。カレー鍋を実際に洗いはじめるのだった。
第百四十三話 完
2014・6・20
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