キリベル・アヴローラ
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
俺とウェンディはあの騒動の後、逃げ出すように街を後にした。
全力で飛ぶのは辛かったが、まぁ、バレるよりはましだ。
けど、ウェンディとの約束を破ってしまったからその後、ウェンディにまた買い物に付き合うようにと言われた。
で、今はギルドに付いた頃だ。
「只今戻りました!」
「うぃーす。」
「いい加減にしろよ!このクソ炎!!」
「んだと!この変態氷野郎!!」
「もう、二人ともやめてよ〜。」
「「………。」」
喧嘩をしているのはナツもグレイ。
この二人は炎と氷の魔導士なんだが、そのせいか仲が悪い。
「ミラさん…。どうしてこうなったんですか……?」
「それはルーシィに聞いた方が良いわよ?」
「いや何でだよ!」
「簡単な話よ?その時側にいたのはルーシィだからよ。」
ルーシィに聞く理由が見つからん。
別にミラさんでもいいじゃねぇか。
「いや、別にミラさんも知ってるんだよな!?」
「まぁ…聞いてきますね。」
「ウェンディだけじゃ心配だから、俺も行くわ。」
「子供扱いしないで下さいユウトさん…。怒りますよ…。」
最近ウェンディは子供扱いすると怒る。尋常じゃないくらい。
何でなんだろうな………?
「悪いってウェンディ…。って、おーい、無視かよ〜〜。」
「ルーシィさん。」
「あっ!ユウト、ウェンディいたの!?」
いたとは何だいたとは、コノヤロウ。
「ナツさんとグレイさんは何故喧嘩をしているんですか?」
「あ〜…まぁ、最初から話すとね?」
ルーシィが呆れ顔で語り始める。
(おいナツ。なに俺の隣で呑気に炎食ってやがんだ…。)
(んだよ。どこで食おうが俺の勝手だろうが。)
(さっきから火の粉が飛んで熱いんだよ!食うなら別の場所で食えよ!てか、食うな!)
(うるせぇな。俺はここで食う!)
(移動しねぇなら…。おらっ!)
(あっ!てめぇグレイ!氷で炎消すんじゃねぇ!)
(何だよ…何か文句あんのか年中お祭り男!!)
(あるに決まってんだろ!!この変態ムッツリパンツ!!)
(やんのか?あぁ!?)
(上等だよ!パンツ刑事!!)
「で、今に至るわけ。」
「なんてどうでも良い喧嘩の理由だよ……。」
子供の喧嘩じゃねぇかよ……
「どうするんですか…。誰も止めに入らないし。エルザさんもいないし…。」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ