原作が始まった訳だが……どうしよう
24話
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言葉しかないんだがな。
「じゃあ、お前の家で待っているから、そこでロシアの土産を渡そう。早く戻ってこいよ」
「はい!!」
カノンを見送ってから、台場家を訪ねた俺はコトハにアンティークの食器を、残業明けのカナメにはちみつ酒を渡した。
カノンの妹のコトミには、全寮制の学校に通っているらしいので良さげなデザインの万年筆を贈っておいた。
どうにも彼女とは縁がないらしく、赤ん坊の時に二、三回会って以来、顔を合わせる機会がない。
もっとも、フェンリルの学校にいるのだ命の心配はそこまでないだろうし、生きていれば会えるだろう。
カノンが帰ってくる間、コトハと話していたのだが、どうにも新型神機のデータ取りや調整やらにもカナメは駆り出されたらしく、最近はかなりの重労働らしい。
この世界がもう少し安全なら良さげな旅行でも紹介して、サカキに言って休暇でも取らせてやろうと思ったんだが、こんな世界じゃ旅行などいける筈も無いか。それに神機関連となると人類の未来に直結しているからな、その辺りは頑張ってもらうしかない。
ほら、はちみつ酒には滋養強壮の効果もあったはずだし、それでも飲んで頑張ってくれ。
……それにしても、コトハは出会ったときから容姿が変わらないな。時々、俺やイザナミと同じじゃないのかと疑う時すらある。本人が言うなら適度な睡眠とバランスの取れた食事の賜物らしいが……限度があるんじゃないか?
しばらくしてカノンが帰って来た。
彼女には良さげなハンカチを渡した、正直こういった年頃の娘には一体何を贈ればいいのか皆目見当がつかなかったので、無難なところでハンカチにさせてもらった。
幸いにも喜んでもらえたようなので良かったのだが、今度は誰かに助言でも求めるようにしよう。髪飾りなどもあったんだが、どのような物が喜ばれるのか分からなかったからな……
今度はその辺りを贈るとしよう。
「マキナさんがいない間に第二部隊に配属されたんですよ、本当はマキナさんと同じ部隊が良かったんですけどね。でも、サカキ博士からもっと腕を上げたら入れるかもしれないって言われたんで、私頑張りますね!!」
あー……サカキ、グッジョブ。
いくら俺でも年中背中に気を付けて戦うのは正直キツイし、限度ってものがあるからな。
それと娘みたいなカノンのゼロ距離射撃は正直、親心に割とダメージを与えるんだ。せめて、誤射かゼロ距離射撃のどちらかが減ってからにして欲しい。
いや、本音としては一人の方が気が楽なんでこのままがいい。
「ところで、マキナさんの第八部隊ってマキナさん以外誰かいましたっけ?」
「いや、いないぞ」
「えっ……危なく、ないですか?」
「その心配はありがたいんだが、一応これでも俺はこの辺りのアラガミに負ける程弱くはないぞ?大体、俺の正体やらをカノンは知ってるだろ?」
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