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リメイク版FF3・短編集
兄弟姉妹になれたなら
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かってる」


「では、わたしはどの辺りに入るのでしょう?」

 小首を傾げて問うエリア。

「いいよエリアさん、僕より上で。五番目の末っ子だよ僕は………」

「いいんですか、アルクゥ? じゃあわたし、あなたの姉さまですね!」

 にっこりされて、アルクゥはどぎまぎする。

「エリアさんが、僕の姉さま────(それだけで、ドキドキするよっ)」


「云っとくけどルーネス、あたしはあんたよりお姉さんだからねっ!」

「はぁ? 何云ってんだ、おれの方がレフィアの兄ちゃんだ!!」

「そんなのお断りっ! あんたみたいなバカなお兄ちゃんより、バカな弟の方がまだマシよ!!」

「バカバカ云うな! おれはそんな性格キッツイ姉ちゃんなんて持ちたくないね!? どうせならエリアみたいな超絶キレイで優しい姉さんの方が断然いい!!」


「 ────あら? それならルーネスもわたしの弟ですね!」

「あぁ、もちろんっ!………へ? アレっ??」

「レフィアと巫女に弟扱いされるのも無理はないな、ルーネス」

 イングズは、呆れたような可笑しいような微笑を浮かべている。


「レフィアは……、わたしの姉さまですか? それとも妹?」

「えっ? そ、そうねぇ………」

 レフィアは何故か、躊躇している。

「レフィアはしっかりしていますから、きっとわたしの姉さまですね」

「い、いえっ、いいの! 譲るわ、姉さまはエリアにっ」

「え……、いいんですか?」

「あなたの方が、あたしより上品でおしとやかで綺麗で可愛いくて優しくて────(胸もあたしよりあるみたいだし……っ) もう色々負けちゃってるからいいわ、あたしが妹でっ」

「レフィア……、そんなあからさまにコンプレックス抱かなくても」

 アルクゥは、つい同情を寄せてしまう。

「分かりました。わたし、3人の姉さまですね。そしてイングズさんは────やはり兄さまですよね?」

「わ、私が巫女の兄というのは、おこがましいと思うんだが………」

「そうだ! イングズもエリアの弟になっちまえっ! ついでにおれの弟にも……!!」


「 ルーネス? 兄さまに口答えするものではありません。弟らしく、振る舞うのですよ?」

「へっ? あ、ハイ、姉さん……。ごめんなさい、兄さんっ」

「いや、別にどうという事は──── 」

「兄さまも兄さまらしく、威厳を持って下さいね?」

「 しょ、承知した 」

 そんな3人のやり取りを見て、微笑ましく感じるアルクゥとレフィア。

「姉さまに頭上がらない弟と兄さまって感じだね?」

「いいじゃない、エリア嬉しそうだもの!」




END
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