マクロスF
0688話
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いながら道を進んでいくルカ。
その様子を苦笑して見ていたミハエルもまた、後を追うように進んで行く。
「じゃ、俺も先に行かせて貰うぞ。遅れるなよ」
「ああ、時間までには間に合わせるから気にするな。先に行っててくれ」
アルトのその声を背中に受けながら、俺も又ミハエル達の後を追うのだった。
「じゃ、飛行プランはこの通りで。決して危険度の高い内容にはしないようにしてくれよ。くれぐれも飛ぶ時に遅刻とかはしないようにな。シェリル相手にそんな真似をしたら、こっちがどうなる事か」
「はい、分かりました。きちんとこちらのプランの内容に沿ってやりますので安心して下さい」
アルトの方へと視線を向けて念を押すようにそう告げてくるスタッフにミハエルが愛想笑いを浮かべて頷き、それで満足したのかスタッフの男は去って行く。
その後ろ姿を見送り、こっちへと振り向いたミハエルだったが、ふと怪訝な表情を浮かべる。その視線の先にいるのはアルト。先程、少しどころか大幅に遅れてきたせいでスタッフの男に嫌味を言われ、どこかふて腐れた表情を浮かべていた。
「アルト、今のスタッフの言い方はどうかと思うが、実際にお前がかなり遅れてやって来たのは事実だ。ただでさえ、今回はアクセルというある意味でイレギュラーな存在が入っているから色々と綱渡り気味な要素があるってのに、これ以上のトラブルはごめんだぜ?」
「ああ、分かってるよ。けど、迷子を案内していたんだからしょうがないだろ」
「……ま、アルトにも春が来たって事で取りあえず今回は大目に見といてやるが……」
「おい、ミハエルッ!」
ニヤリとした笑みを浮かべたミハエルに叫ぶアルト。そんな2人を落ち着かせるべくルカが声を掛け、それぞれが自分の飛ぶ方向や位置を確認しつつ用意されたランチャーカタパルトへと散っていく。
ランチャーカタパルトから見えるコンサートホールの中は、既に大量の人がこれでもかとばかりに押し込められている。当然そんな訳はないだろうが、フロンティア船団中の住民がここに集まったんじゃないかってくらいの集客率だ。
いやまぁ、コンサートホールの大きさ的にそんな事がある筈無いんだがな。
そんな風に考えている間にも徐々に時間が過ぎて行き……やがて、シェリルの姿が舞台の上に現れる。
着ている服はどこか軍人風の物にも見えるが、これは特殊なインナーを着ており、それに舞台演出で即座に着ている衣装を変える事が出来るというものになっていた。
この辺の技術は俺達にも無いし、どこの世界にもないから是非入手しておきたい物ではあるよな。
そう考えた瞬間、コンサートホールの中の明かりが一斉に消え、シェリルの周囲のみが明るく輝く。
「あたしの歌を聴けぇっ!」
その言葉と共にシェリル
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