マクロスF
0688話
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「アルト、着替え終わったらすぐに来いよ。リハーサルやら何やら、あるいは安全確認とかその辺の打ち合わせもしないといけないからな」
「分かってるさ。けど、どのみち今回のアクロバット飛行はアクセルが入った為に安全性重視だろ? なら問題無いって」
ミハエルの言葉にアルトがそう言葉を返しているのを見ながら、微妙に何とかなるというその態度が気になる。無茶な行動をしないといいんだけどな。
「そうだな、期待しているぞアルト姫」
ミハエルも、そんなアルトに対して何か思うところがあったのだろう。どこかからかうようにして短くそう告げ……
「ミハエル、手前っ!」
当然の如く、自らの女顔を気にしているらしいアルトは怒り心頭になる。
「あはははは。演技を決める権利があるのは、リーダーである俺だからな。悔しかったら次の試験で俺を上回ってみろよ、万年2位のアルト姫」
再度姫と口に出し、その事でアルトの顔が怒り、あるいは羞恥で赤くなるのを見て思わず溜息を吐く。
「ミハエル、相手の嫌がる事をしてやるな。アルトもすぐ頭に血が上る癖を直せよ。そんなんで空を自由に飛ぶとかは無理だぞ」
「……はぁ、こんな子供に説教されるとか」
「アルト、お前も墜ちたもんだな」
「いや、お前もだぞミハエル!」
そんな風にやり取りをしつつ、アルト以外の全員がEX-ギアの調整を終わり準備を整える。
「ほら、アルト先輩も早くEX-ギアを付けて下さいよ。コンサート会場の方にもちょっと急がないといけないんですから」
「あ? ああ、そうだな。取りあえず先に行っててくれ。こっちはこっちで着替えたらすぐに後を追いかけるから」
「うーん、そうですね。確かにこのまま全員が遅れていくと向こうの印象が悪くなるかもしれません。それに……」
そこまで呟き、チラリと俺へと視線を向けるルカ。
「シェリルお気に入りのアクセル君が遅れたりしたら、向こうから何を言われるか分かったものじゃないですしね」
「……はぁ、別に俺はシェリルのお気に入りなんて訳じゃ……大体銀河の妖精のお気に入りなら更衣室の1つくらい与えられてもいいだろう?」
「ほらほら、いいから行くぞアクセル。お気に入り云々はともかくとして、シェリルのライブで空いてる場所なんかは無いんだからしょうがないだろ。それとも何か? シェリルと一緒に着替えたかったとか? いやまぁ、俺としてはそれでも全然構わないけどな」
そんなミハエルの冗談じみた言葉に、黒人の男が笑みを浮かべて頷く。
いやまぁ、確かにシェリルと同じ場所で着替え云々ってのは確かにあり得ないけどな。
「ミハエル先輩も冗談はその辺にして、行きますよ!」
そう告げ、その場に俺達を置いてEX-ギアの足に埋まっているローラーを使
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