提督、決心する
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放たれた。艦娘一同は伏せたり、駆逐艦娘達を庇ったりしたりしているがそれを無に返す砲弾がこちらへと向かおうとしていた。
が、何時まで経っても何も襲ってこなかった。恐る恐る目を開けると自分達も鎮守府も無事であった。
「い、一体何があったんだ?」
「さ、さあ?」
「み、皆さんあれを見てください!!」
扶桑が大声を上げながら対深海棲艦爆裂砲を撃とうとしていた艦を指差した。その鉄塊色に輝く砲塔が奇妙な音を立て、揺れていた。その様子を艦娘達は高い視力によってつぶさを見て取った。そして瞬く間に巨大な砲塔な切り刻まれ、穢れきった絶叫上げるように爆発を起こした。その爆発から何か一つの影が飛び出し、こちらへと向かってくる。皆が身構える前にそれは着地し立ち上がった。
「「「「「なっ!!?」」」」」
「「「「「て、提督!!!??」」」」」
爆発から飛び出したのは自分達の提督だったのだ、しかも足にはなにやら装備様なものをつけている。円形状の盾のようなものだが、そこからは形に沿うそうな刃が仕込まれている。それに遅れて榛名が敵旗艦から一人の女を抱えてやってくる。
「提督、凛少将の確保完了しました!」
「お疲れ様、さて、皆ちょっと下がってくれる?伊っちゃんたちもちょっと上がっててね」
提督に言われて、提督の後ろに付くように離れる。
「あっ、加賀さん、赤城さん、ヲッちゃん悪いけど合図したら艦載機出して貰ってもいい?」
「別に構いませんが」
「何を目的に?」
「ちょっとね」
「ラジャリマシタ」
それを聞いて笑顔を浮かべ、耳につけていた通信機の電源を入れてとある人に合わせる。少しすると反応があった。
『お前か、用件は予想が付くが凛少将か?』
「はい、用件を断るといきなり自ら連れてきた無人機動艦隊にで我々に攻撃を仕掛けてきました。本人は確保しましたが残りの艦隊の殲滅の許可を」
『ああ、凛少将は悪い噂が絶えなくてな。それの大半が事実であったという裏づけもある。好きにやるがいいさ』
「有難う御座います、中将」
電源を切り、通信機を外す。それと同時に足についている装備が猛烈な勢いで回転を始めている。途轍もない回転なのが見て取れる、空気が唸りを上げている。
「今だ!」
提督の合図で艦載機を放つが、なんと提督はそれと同時に高々と跳躍したのだ。そのまま艦載機を足場にして更に高く跳躍していく。高く高く跳ぶに合わせて更に回転音が増していき、赤く染まり始めていた。
「おおおおっ!!!赤雨の一撃!!」
身体を大きく捻りながら脚を剣にし思いっきりカーブを描くように振り上げた。足の装備、否脚から撃たれた巨大な斬撃は、空気を切り裂きながら真空の刃を生み出しながらそのまま艦隊へと向かっていき海ごと艦隊を切り裂き、大
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