暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-B砕け得ぬ闇の使徒〜MATERIAL〜
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が入った。はやての声を聴くだけで、「うん、大丈夫だ」晴れていく。あたしはあの頃とは違う。心は満たされてる。温かな居場所、何をしても果たしたい使命を得た。

「はやて! うん。大した損害もなく終わったよ! はやての方は大丈夫?っていうか、ホントはリインフォースと一緒に家で待ってて欲しいんだけど」

はやてはお世辞にもこんなガチンコバトルが出来るだけの魔導スキルはない、なんつうか言っちゃ悪ぃけど素人だ。リインフォースも自分の維持で精いっぱいで、ユニゾンも出来ぇし、以前までのような第一級の単独戦力としての面影もねぇ。

『そうは言うても今回の騒動はわたしら八神家の問題でもある。それやのに主であるわたしがのんびり家で留守番なんてカッコつかへん』

『私も、その機能を失ったとはいえ管制融合騎としての責務がある』

はやてもそうだけどリインフォースも聴かん坊だからな〜。まぁ端から説得できるなんて思ってねぇ。

「・・・はやて。危なくなったら誰かを呼んでくれな。逃げたっていい。残滓は本物に比べりゃお粗末な戦闘力だけど、それでも今のはやてよりはたぶん・・・。リインフォース。テメェもだ。無理せずに助けを呼べ。いいな、絶対だぞ!」

『うん。了解や。突っ走らんって約束する』

『私も約束しよう。無茶も無理もしない』

「よし。そんじゃ、次の結界に向かうから」

『うん。ヴィータも気を付けてな』

はやて、リインフォースとの通信を切って、あたしは次の結界へと移動を開始。場所は海鳴臨海公園。上空から結界内に侵入する。そんで街灯の上に降り立って、残滓の気配を探る。居るっちゃ居るが・・・これまでの相手とは違って妙な気配がしやがる。カートリッジの残弾数を確認する。

「12発もありゃどうにかなんだろ」

装弾済みを入れりゃ15発。十分だ。石畳の上に降り立って歩き出した途端、ゾワッと悪寒が奔ったから“アイゼン”を構える。近い、居る。警戒しながら歩を進めていると、ガサガサって茂みの中からなんか這い出てきた。

「ぺっぺっ。うぅ、口の中に草が、なのでありますよぉ・・・」

「アリサ・・・、じゃねぇな」

声も外見も、バリアジャケットもアリサと同じだ。けど、色が違う。綺麗な金髪は薄い紫色、目は獰猛な獣のように金に輝いてて、バリアジャケットは赤と黒・紫を基調としてる。それに何より「う、ぅ、私はダメなマテリアルなのでありますよぉ・・・」精神的に弱っちそう。

「(マテリアル・・・構築体、か。特別な残滓っぽいな)おい、お前!」

「ひぅ!?・・・大きな声であります!?・・・あ、守護騎士の1騎を発見・・・なのであります・・・!」

アリサの偽者があたしに気付いて、勢いよく立ち上がって向かって来ようとした・・・んだけど「うきゃん!
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