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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第423話】
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叉へと迫る。
空を舞う親父、視界が反転しているにも関わらず、器用にクロス・グリッド・ターンを使いこなすと打突の構えで硬直した篠ノ之の機体へと再度攻撃を行う。
発光した二振りの刃の軌跡だけが見えるのだが、切り刻む速度の速さが上回っていて正直何回攻撃しているのかが目に見えない、ハイパーセンサーを使っても捉えられるかどうかもわからないぐらいの手数で圧していた。
「クッ……距離を取らねば……!!」
各部展開装甲が開き、無理矢理その場から抜け出ると昨日の様に距離を離し、絢爛舞踏を発動させるため意識を集中させた。
金色に染まっていく紅椿の装甲、まるで太陽がもう一つその場に現れたように輝きを放つ。
目も眩む程の輝きの中、紅椿のシールドエネルギーは全快に回復した。
「まだ紅椿は戦える、行くぞ!!」
そんな叫びと共に、雨月と空裂による遠距離攻撃を開始した。
一方、空に居る有坂陽人は――。
……成る程、単一仕様の発動によって実質エネルギーが無限になるのか、ISの欠点を単一仕様で補う……こりゃ、普通に戦うにしてもキツいわな、【一年生には】。
そう思うと、俺は最低出力《ミニマム》から一気に戦闘出力《ミリタリー》へと切り替えた。
各部出力が一気に上がり、全身のスラスターの推進剤を燃焼させると爆発的な加速力を得、突撃と共に周囲に衝撃波が発生、地表は砂ぼこりが舞い、下の生徒たちに礫が襲うも埋設型シールドバリアー発生器によって阻まれていた。
衝撃波は紅椿を襲い、加速した機体を揺らがせ、背後の校舎にも衝撃波が襲うがビリビリと揺れるだけに留まる。
ガラスも割れてなく、元からそういった衝撃波処置を施した設計なのだろうと脳裏に過った。
彼女の放った粒子ビームは、機体から発生したプラズマフィールドによって阻まれ、粒子が四散、そして間合いを一瞬で詰める。
彼女――篠ノ之箒の表情は有り得ないものを見ている様な表情だった。
いくら私が接近していたとはいえ、一瞬で離れた距離を詰める何て有り得ない――と。
だが、起きてる事は全て事実、出力の上がった黒夜叉にとっては造作も無いこと――握ったナイフによる連撃が、容赦無く彼女の機体を切り刻んでいく。
せっかくの全回復も、振るうナイフの軌跡が描く剣閃によってまたも削られていく。
「ま、まだやられるものかッ!」
されるがままという訳には行かないと、瞬時加速で再度距離を取る、展開装甲機動モードにより、加速力を得た紅椿は離れていくのだが、【黒夜叉のスピードより遅い為、易々と先回り出来た】。
「ば、バカな……あ、紅椿に追い付く――」
驚き、身を強張らせた彼女に対して無
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