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『自分:第1章』
『遊鬼』
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てません。』

暫く至近距離で睨まれて、零那も相手の眼の奥を見てた。

『おっしゃ!見したる!』

そう言って服を脱いだ。
背中を向けてくれた。
暫くして服を着た。

『...ほんで?改めて聞くけど何しよん?何時間か前、俺が通った時と変わらんまんまやけど?』

『偽名と携帯番号しか知らん彼氏?待ちよる。』

『なんだそれ!偽名って?』

『うん、偽名。だって遊ぶ鬼やもん。』

そしたら、その人は笑い出した。
笑いが落ち着いて、携帯出したら電話かけた。

『今すぐ駅来い。女待っちょるで。』

切った。

『すぐ来るわ。俺帰るけん。何かあったら呼べや。』

零那の生徒手帳に、名前と携帯番号が書き込まれた。
遠藤...さん。
たぶん、結構年上。
20代後半くらい。

遊鬼は、たぶん、未成年。
マダマダ危なっかしい...

遠藤さんとは、どんな繋がりか...
敵か、味方か...
単なる知り合いか...


そんなことを考えてたら遊鬼が来た。
大怪我してた。
顔も腫れてた。
すぐ帰って貰った。


早速、遠藤さんに、遊鬼に何があったんか聞いてみる。
後日教えるって。


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