四話 入学
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いたらしい。
「あ〜いや、なんていうか寝不足?でさ」
「わかるよその気持ち。だってこれから高校生だぜ?俺ら」
ニヤニヤと何を想像したのか知らないが、その生徒は腕を組んで言う。
「あ、俺、友近健二な。これからヨロシク。あんたとは気が合いそうだ」
(おぉぉ!原作キャラ!接点持つのはえぇ!てかこいつモブ顔過ぎる!!)
内心驚き、そして爆笑しつつ表面ではさっきと変わらぬ顔で接する。
「俺は琉峰彩。よろしく」
ニヤリと笑って返す。
「おぅよ。お前と友達になるとナンパ成功率が上がりそうだ」
そう言って友近もニヤリと笑う。
「おいおい、俺をダシに使うつもりかよ」
「冗談だっての」
なんて、初対面とは思えないような会話をしながら、校長の話の間時間を潰す。
「にしても長いな」
「あぁ、なげぇわ」
もうそろそろ45分くらいだ。
そろそろ終わってもいいはずなんだが、校長の様子からすると、今で半分みたいな感じだ。
「ありえねーわ。・・・てかさ、知ってる?」
友近に言われ疑問に思い言い返す。
「何を?」
「ここの学校ってさ、他の学校に比べてレベルが高いんだよ」
「なんのレベルだよ?」
「もちろん・・・女子さ!」
小声で言いながらも、ちゃんと“!”の感情も伝えれるっていうのは、なかなかにできない真似ではないかと思う。
「あぁ・・・なるほど。ってもしかしてそんな理由で?」
「流石にそれはないけど、結構おっきなウェイトを占めてる」
まぁ、自分も人のことは言えないのだが。
「てことは、早くも誰かみっけたか?」
「これからだっての」
ニヤニヤと友近と笑いあう。
本当にコイツとは気が合いそうだ。
(そういえば友近と言えば、叶先生だな・・・)
教師陣に目を向ける。
(でも、叶先生の顔知らないんだよなぁ、俺)
「お!お前良い趣味してんじゃん」
嬉しそうな声を友近が上げたのでそちらへと視線を向ける。
「やっぱ、狙うは大人だ」
「おいおい、さっきまで『ここの女子は〜』なんて言ってたやつのセリフじゃねぇな」
そう言うと友近はまたニヤリと笑う。
「一応、この席から見える女子を見たけど、正直なんかこう、グッとくるもんがないわ」
「・・・わからんでもない」
「お?マジで?やっぱ気が合うな」
(まぁ、こいつが年上好きってのは分かってたことなんだけどな)
内心そう思いながら、友近へ俺もまたニヤリと笑いかける。
自分的には大人、というよりも、自分と精神年齢が合いそうな人間が同学年にいないのが大きな問題だろう。
どうも、同学
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