第五話:朝の食堂
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めた。 京介はもうほとんど食べ終えていたようで、最後に残ったゼリーをかきこんでしまうと俺達に向き直り、笑いながら話しかけてきた。
「そーいや桜花と小望ちゃんって、クラス一緒?」
「ああ、一緒ってか俺らは三年間ずっと同じクラスだって決まってるらしけど……つーかお前クラス分け表くらい見ろよ、ついさっき届いただろ?」
そう言って学生証を取り出し、京介にクラス分け表を見せてやった。 ちなみにこの学生証には連絡、個人認証など学校生活に必要とされる機能は一式付いており、クラス分けや急な時間割変更等は全てこの学生証を通して伝えられるのだ。
学生証の画面に映し出されたクラス分け表、俺の配属されるB組には小望、そして京介の名前がある。
「いや、メシ食ってて気づかなかったわ……つーか何だよ、結局皆同じクラスか」
「あはは、京介君ってばご飯に夢中になりすぎだよ」
しかしそう言う小望の顔は口いっぱいに頬張ったオムライスのせいでリスのようになっており、どの口が言うのだかわかったものではない。 俺が呆れ顔で「お前が言うな、お前が!」と言おうとした、丁度その時だ。
唐突に食堂の片隅からパリンと言う何かが割れるような音が聞こえたかと思えば、直後男の怒声が響き渡り、朝の食堂はあっと言う間に生徒達の悲鳴とざわめきで埋め尽くされた。
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