第五章 StrikerS編
第百七十二話 『外伝20 海上隔離施設の人々のその後』
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ィ。それとランがお世話になったようだけど……」
「……………はい。大変申し訳ありませんでした。私の身勝手な思いのためにランさんを利用してしまったのは私のれっきとした罪です。
……………生涯をかけて償っていくつもりです。もちろんレンさんの心も傷つけた事も含めて、あなたの家族を苦しませたことを今、謝罪します」
「「トレディ……」」
そう言ってペコリと頭を下げるトレディ。
それでランとレンも少し感情移入したのか泣きが入っている。
「いいわ。許してあげる。聞けばランの洗脳の力をもっと上げろとスカリエッティに言われていたらしいけど、あなたの判断でそれはしなかったのでしょう?」
「……………はい。ランさんの心が崩壊してしまう危険性がありましたので、ある程度までで抑えておきました」
「ありがとう。そのおかげでランは何も後遺症は残らずこうして無事に過ごせているわ」
「……………いえ」
「それに、あなたの身勝手な思いって奴。それは感情としては別に悪いものではないわ。あなた、レンの事が………なんでしょう?」
「……………はい。私は最後の戦いの時からさらにレンさんの事を、想うようになりました……」
そう言って少し俯きながらも頬を赤く染めるその姿はまさしく乙女であり、人間とまったく変わらない姿であった。
それでレンも釣られて顔を赤くしていたり。
「よかったわね、レン。将来の彼女候補ができたわよ?」
「か、からかわないでくださいよ、シホさん!」
「えー? そんなこと言って内心嬉しいんでしょう?」
「ラン姉さんも乗っからないで!!」
それでランレンの姉弟喧嘩が始まりそうだったが、そこにギンガが割り込んできて、
「レン君……?」
「は、はい……? なんですか、ギンガさん?」
「いつか、私も宣言するから覚悟しておいてね?」
「は……?」
それはつまりトレディのライバル宣言である。
それでトレディも表情が乏しいながらも少し好戦的な目つきになり、
「……………負けません」
「受けて立つわよ」
それで二人の間で火花が散っていたのをシホは見たという。
それからレンを中心にいじられる光景が続いたという。
……ちなみにだが、チンク、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、トレディ、セッテの六人はナカジマ家の子にならないかとゲンヤに誘いを受けているらしい。
他にもセイン、オットー、ディードの三名は聖王教会にスカウトされているという。
アギトはシグナムの融合騎として八神家に誘われているし、ゼストもルーテシア、メガーヌと一緒に隔離世界で静かに暮らしていくという話である。
更正プログラムが終了後は色々と賑やかになりそうな気持ちでいっぱいだな、とシホは思うのであった。
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