第五章 StrikerS編
第百七十二話 『外伝20 海上隔離施設の人々のその後』
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う、ルーテシアの母親であるメガーヌもシホのエリクシールで意識を取り戻した一人である。
シホの作成したエリクシールはほとんどは捕らわれていた人達のために使われていったのである。
「これからも、長い付き合いになると私は思うわ。だからよろしくね、ルーテシア」
「はい、シホさん…」
それでルーテシアもゼストの元へと向かっていった。
手を繋いでいることから仲は良好とのことである。
それから他のナンバーズのメンバーも近寄ってくる。
チンクが少し恥ずかしそうなノーヴェを後ろに従えながら、
「あなたがシュバインオーグ一尉……いえ、シホさんだな。私はチンクだ」
「あ、あたしはノーヴェだ。よろしくな、シホさん」
「ええ。よろしくね、二人とも」
「ああ。ところでギンガに戦い方を教えたというのはシホさんか?」
それでシホは言伝で聞いたチンクの戦闘方法を思い出す。
「確か、あなたのISは武器爆発系だったわね」
「そうだ。だから初手では見破られないと過信していたのが災いしたのかギンガにはすぐに見破られてしまってな」
「そういえば、私が武器を爆発に使う敵の場合の戦闘法を伝授したっけ……」
「やはりな。あなたも武器を爆発させる特技を持つという。出所したら一合わせ願いたい」
「わかったわ。いつでも相手してあげるわよ。でも、当然……」
「分かっている。威力は抑えることをここに宣言しておくさ」
それでチンクはニヤッと笑う。それにシホも釣られてニヤッと笑う。
どうやらシホとチンクも相性は悪くないようだ。
続いてやってきたのはウェンディとセインだった。
「私はセインだ。よろしく。シホさん」
「あたしはウェンディっす。よろしくっす!」
そう言って握手をするシホと二人。
しかし、セインはともかくウェンディの表情は幾分硬い。
どうしたのかとシホは思い、ふとウェンディとの初めての出会いを思い出す。
「……あぁ。そういえば、ウェンディの盾の武器、破壊してしまった事があったわね」
「あ、大丈夫っすよ? 幸い量産されていたんで数はあったっすから。予備はまだまだあるしね」
「ならいいけど……」
「でも、ただの投擲であたしのライディングボードを貫通して破壊するとかどんだけ力が込もっていたっすか……?」
「あれは私の技術の一つでね。やろうと思えば習得は難しくないわよ。投げ方にコツがあるけどね」
「はー……すごいっすね」
ひたすら感心しているウェンディだった。
そこに少し怯えながらもディエチが近寄ってきた。
「……ゆりかごの時には世話になりました。あたしはディエチです」
「あの時はあんまり構ってやれなくてごめんなさいね。時間もそんなになかったから……」
「いえ、あの時はしょうがないと思っています。聞けばな
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